米国のEVベンチャー企業、テスラモーターズは独自の急速充電ネットワーク「スーパーチャージャー」をノルウェーへ8月30日から拡大展開し始めました。

この「スーパーチャージャー」は、テスラEV「モデルS」専用の急速充電器であり、太陽光発電を電力源としています。20分でバッテリーの半分を充電でき、料金は無料です。

テスラは、今年5月30日にこの急速充電ネットワーク、「スーパーチャージャー」を全米に拡大展開すると発表していました。現在までにカリフォルニア州を中心として18か所に設置しており、2015年までにアメリカ全土とカナダの一部において98％の人口カバー率を目指しています。

今後、テスラは2013年8月上旬、モデルSの欧州第一号車を、ノルウェーの顧客に納車し、その後、ノルウェーの顧客のEVドライブをサポートする目的で、スーパーチャージャーを現地に拡大展開するようです。同社は「市街地から高速道路まで、モデルSの顧客はノルウェーで快適な走行が楽しめるだろう」と説明しています。

テスラ専用の急速充電器を整備することは、ユーザーにとって利便性・満足度において非常に大きな価値がある一方、投資が必要であり、テスラとしても大きな挑戦だと思います。以前紹介したベタープレイスなど、インフラ側で投資を必要とするようなビジネスモデルを展開してきたEVベンチャーの多くがその計画を途中で断念しましたが、テスラの場合、自動車からの利益と株式からの資金調達があることから、これまでとは異なるようにも思えます。

果たして、このビジネスモデルが成功するのか、大変興味深いところです。

参考：Responce