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2013年9月26日
このところ、ハイブリッド車や電気自動車が徐々に普及しておりますが、それに伴ってガソリンの売れ行きが落ちていると言われています。今後、エコカーは益々普及するとみられ、更に2015年には、究極のエコカーと言われる燃料電池自動車の発売が予定されています。
このような状況において、既存のガソリンスタンドは年間2000件程度が廃業しています。
このような状況に対し、石油業界がどのような取り組みを行っているかを、JX日鉱日石エネルギーを例としてご紹介したいと思います。
JX日鉱日石エネルギーはガソリンスタンドに代わる新たな燃料供給ステーション「マルチステーション」を提案しています。マルチステーションは、ガソリン、軽油、水素、電気などのあらゆる自動車燃料を供給します。例えば、太陽光発電システムで発電された電気を電気自動車に急速充電したり、植物から生産されるバイオ燃料を混合したバイオガソリンの供給も行います。
また、自動車用燃料の供給だけではありません。例えば、製油所から受入れた水素は、地域内の家庭用・業務用燃料電池にも供給します。更に、地域で余剰となった再生可能電力を受入れ、電気自動車に利用するなどの需給調整も行ないます。
▲マルチエネルギー供給ステーションの概念図(出典:JX日鉱日石エネルギーWEBサイト)
このように石油業界ではモビリティの変化に対応したステーションを作り、自動車用燃料の枠に捕われず、地域全体へ様々なエネルギーを供給できるようなプランを考えています。
今後、更なる高齢化の進展は、社会構造を更に変化させると予想されます。そのような中で、石油業界が生き残りをかけて、マルチエネルギー業態に進んで行くのは、納得出来ますね。
・参考WEBサイト:
マルチステーション(JX日鉱日石エネルギー)
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