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2013年12月2日

【東京モーターショー】三菱自動車のPHEV

2013年11月22日より12月1日の期間で行われた東京モーターショーでは、GoGoEV・gogo.gsメンバーによる共同取材を行いました。


そこでGoGoEVコラムにおいて、

 ・電気自動車(EV / BEV)

 ・プラグインハイブリッド車(PHEV / PHV)

 ・水素燃料電池自動車(FCEV / FCV)

などの電動自動車と、

 ・LPG自動車

 ・CNG自動車

など、石油代替燃料自動車について、東京モーターショーでの展示内容をご紹介致します。



今回は三菱自動車を取り上げます。三菱自動車は2010年に世界で初めての量産型EV「i-MiEV」の一般販売を開始しました。最近は、「アウトランダーPHEV」のようなSUV車のプラグインハイブリッド化に取り組むなど、EV・PHEVの導入に積極的です。


今回の東京モーターショーにおきましてもワールドプレミア(世界初公開)のSUV型PHEV、2車種を含む、計3車種のPHEVを展示していました。三菱自動車は、小型車には純粋に電気のみで走るEV、大型車には電気+内燃機関で走行するPHEVが適しているというポリシーにより開発を進めているように感じます。


今日は、東京モーターショーで公開された「Concept GC-PHEV」と「Concept XR-PHEV」を紹介します。


●Concept GC-PHEV

Concept GC-PHEVはアウトランダーよりも一回り大きなPHEVです。アウトランダーの車両寸法が全長4655 cm、全幅1800 cm、全高1680 cmなのに対し、Concept GCは全長4930 cm、全幅1940 cm、全高1980 cmとなっています。

3.0 LのV型6気筒スーパーチャージャーMIVECエンジンを搭載し、モーターの出力と合わせることで,最高出力320 kWを実現します。



駆動用バッテリー、モーター、エンジンや4WDシステムなどを統合制御することで、走行状況や駆動用バッテリーの残量に合わせ、3つの走行モードから最適なモードを自動で選択します。3つの走行モードとは、


●「EV走行モード」・・・充電した電力を使ったモーターのみの走行

●「シリーズ走行モード」・・・登り坂や急加速など力強い走りが必要な場合に、エンジンが発電した電力も使用してモーターのみで走行

●「パラレル走行モード」・・・高速走行時にはエンジンの駆動力を主体にして走り、力強い走りが必要な追い越し、登坂時には、モーターの駆動力でにアシスト走行


です。SUVの仕様用途であるアウトドアレジャーにおいてEVのメリットを最大限に生かせる仕組みが考えられたと言えます。一方、気になる燃費性能は、ハイブリッドモードにおいて15 km/L以上、EVモード航続距離は40 km以上となるとのことです。これだけの大型車で40km以上のEV走行が可能なことが驚きです。


なお、100 Vコンセントが車載されており、1500 Wまでの電化製品を利用する事もできます。



車内には最新の技術を多数採用し、特に室内中央に配置されたタッチスクリーン式大型インターフェイス「タクティカルテーブル」は興味深い技術です。これは、「乗員の持ち寄った情報やインターネットを通じて得た情報、そしてクルマ自身が収集した情報をスクリーン上に”集め”、オリジナルのマップやドライブプランを”創り”、社会とのつながりを”共有”する。」コンセプトを実現したものです。


新型のPHEVというだけに留まらず、新たな価値や概念を提案したとても興味深いプラグインハイブリッドカーと思います。



●Concept XR-PHEV

Concept XR-PHEVもワールドプレミアのPHEVです。パワートレインは1.1 L直噴ターボチャージャー付MIVECエンジンと小型高出力のモーターにより構成され、駆動はFFとなります。ダウンサイズされたエンジンとEVを組み合わせることにより、環境性能と走行性能を両立させています。


走行モードは「Concept GC」と同じように3種類を有し、ハイブリッド燃料消費率は28 km/L以上 ,EVモード航続距離は85 km以上と説明されました。モーターとエンジンを組み合わせた最高出力は220 kWです。



残念ながらConcept XR-PHEVの車内は公開されませんでしたが、実走行の映像は公開され、アウトランダーの後継車となるかも知れませんね。


以上のように、三菱自動車は今回の東京モーターショーでSUVタイプのコンセプトPHEVを2車種公開しました。他社からSUVのような大型車PHEVが展示されなかった事を考えると、今後の三菱自動車の取り組みは注目です。


SUV市場において、燃費が良く、また環境にも優しい、PHEVタイプSUVが増えることを期待します。

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