今年の2月、当コラムにおいて、「JX日鉱日石エネルギー株式会社」（以下、JXエネルギー）が水素ステーション事業について取り組んでいることをお伝えしました。それに関し、今年秋に発売が開始される予定の燃料電池自動車（FCV）に対する水素供給体制構築を目的とし、10月1日に水素供給を行う「株式会社ENEOS水素サプライ＆サービス」が設立されることが決定しましたので、ご紹介いたします。

●EV関連コラム（2014年2月19日）

-【水素インフラ】JX日鉱日石エネルギーの取り組み

今回新たに設立される会社では、FCV普及初期に効率的な水素供給を行うために、ガソリンスタンドなどに併設して設備を導入する「固定式水素ステーション」と、水素の需要場所に移動しながら水素を供給可能な「移動式水素ステーション」を柔軟に組み合わせて展開するとのことです。同社では、単独の固定式水素ステーションの運営、移動式ステーションの運営、水素製造出荷設備の運営、受発注、水素配送等を担います。

▲水素ステーション事業体制（首都圏）（出典：JXエネルギーウェブサイト）

今年発売予定のFCVですが、普及において最も大事なのはインフラの充実です。しかしながら、急に今のガソリンスタンドほどの水素ステーションを設置できるわけでもないでしょう。だからこそ、利便性を確保できる上手い仕組みで水素ステーションを配置して欲しいと思います。

●参考ウェブサイト

-JX日鉱日石エネルギーニュースリリース（2014年7月16日付）