トヨタやホンダなどの自動車会社が発売を予定している燃料電池自動車（FCV）に水素を供給する設備を水素ステーションと言います。長年、産業用水素販売を手掛けてきた岩谷産業株式会社（以下イワタニ）は、今回国内初の「商用水素ステーション」を兵庫県尼崎市に完成させたとのことで、ご紹介いたします。

●GoGoEV関連コラム（掲載日2014年4月9日）

-【水素インフラ】岩谷産業の取り組み

今回完成した水素ステーションは、別の場所で製造した水素をステーションまで運び、FCVに充填する「オフサイト方式」を採用しています。水素はイワタニの液化水素製造拠点ハイドロエッジ（大阪府堺市）で製造された液体水素をローリーで輸送し利用されます。

▲尼崎水素ステーション（出典：岩谷産業ウェブサイト）

なお、今回設置された水素ステーションの立地場所が尼崎となったのは、ステーションのアクセス性が理由とのことです。FCVには1時間当たり6台の満充填が可能で、1台当たりの充填時間はわずか3分以内です。

FCVが普及するかどうかはインフラである水素ステーションの数次第であることから、今後のイワタニの水素ステーションに対する投資および取り組みに期待したいところです。

●参考ウェブサイト

-岩谷産業株式会社ニュースリリース（2014年7月14日付）