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2014年11月27日

【水素インフラ】燃料電池自動車(FCV)向け水素の販売価格、ハイブリット自動車並みの燃料価格を実現!!

トヨタ自動車が燃料電池自動車「MIRAI」を発表するなど、燃料電池自動車への機運が高まっています。その中、大手インフラ事業者の岩谷産業株式会社が水素ステーションでの水素の販売価格を発表しています。


価格は、イワタニ水素ステーションにおいて : 1,100円/kgです。


(注)都心部の水素ステーションにおける価格。消費税などの税金は含まない。「液化水素」を原料として供給する水素ステーションにおける価格であり、経済諸条件で変動することがあります。


この価格は、市場の予想よりも非常に安価な設定です。というのは、当初、「水素・燃料電池戦略ロードマップ」において、水素ステーションで販売される水素の価格については、2015年は「ガソリン車の燃料代と同等以下」、また、2020年には「ハイブリッド車の燃料代と同等以下」の実現を目指すという目標が設定されていました。


しかし、今回発表した価格は、これを5年前倒しで実現する価格だからです。つまり、1,100円/kgの水素価格において、FCVを1km走らせるために必要な水素価格と、同車格のHVを1km走らせるために必要なガソリン価格が同等になっています。



▲イワタニ水素ステーション 小倉 (出展:岩谷産業株式会社・ニュースリリース)


同社は、2015年度までに東京、名古屋、大阪、福岡の4大都市圏を中心に20ヶ所の商用水素ステーション設置を自社で整備することを表明し、現在、兵庫県尼崎市と福岡県北九州市に日本初の商用の水素ステーションを配置しています。残り18ヶ所についても、着実に建設を進める意向を発表しています。


今回、当初の予定より5年も早く、水素価格をHVの燃料代と同等にできたことで、燃料供給面の価格における不安は解消されたと同時に、今後のさらなる低コスト化にも期待が高まります。一方で、燃料費が同等に設定されても、FCVはHVと比べ車両価格が高いため、トータルコストはおのずと高くなります。


価格の側面において、ユーザーがお得感を感じるには、水素価格を引き下げることも重要ですが、国を挙げたFCV優遇制度、価格以上の走りの快適性、これまでの自動車では味わえないFCVならではのライフスタイルなども必要になるのではないでしょうか。


●参考ウェブサイト:

-岩谷産業株式会社・ニュースリリース

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