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2014年12月3日
今月15日より発売が始まる、トヨタ自動車の燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」(以下、MIRAI)が災害時などの非常用電源として利用できるようになりそうです。すでに電気自動車ユーザーにはおなじみの、ニチコン株式会社が販売するEVパワー・ステーション(以下、EVPS)が、MIRAIにも対応できるようになったと発表されました。
▲EVPSとMIRAIの接続イメージ
下の図に示すとおり、MIRAIは走行中、燃料電池(FC)スタックにおいて水素と酸素を反応させ電気を発生します。このとき、FCスタックからモーターへ電力が供給される流れとは別に、発電された電力をバッテリーに一旦貯える仕組みを持っています。この駆動用のバッテリーが存在するため、「MIRAI」はニチコンのEVPSと接続ができるようになり、非常用電源として利用可能になりました。
▲MIRAIに搭載されるトヨタフューエルセルシステム(出典: トヨタ自動車)
また、MIRAIの水素タンクには、走行距離が650kmを走るように、EVに貯蔵可能な電力量を何倍も上回るエネルギーの水素を貯えることが出来ます。EVやFCVのエネルギーを家庭へ供給することで、非常時の電源を確保するというコンセプトですが、今回MIRAIに対応したことで、より長期間の電力を賄うことが出来ると言えます。
EVにおいて開発されてきた仕組みが、FCVにおいても使われることをみると、EVとFCVは兄弟のような関係だとあらためて感じさせられます。今後、お互いがそれぞれの特徴を活かし、市場で普及してくることが楽しみです。
●関連コラム
-【EV充電】EVパワー・ステーションが三菱製EVに対応(ニチコン)
-【EV充電器】世界初、給電コンセント付きEV充電器を開発(ニチコン)
●参考ウェブサイト
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