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2015年10月12日

【GoGoEV】エコ電レース・くまもと 九州シリーズ戦(第三回)

GoGoEVコラムをいつもお読みくださりありがとうございます。さて、GoGoEVでは一昨年より電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)の普及や啓発を行う大学などのグループと共同プロジェクトを行っています。


本年は日本EVクラブ熊本支部さまよりお声かけ頂き、新たに「エコ電レース・くまもと 九州シリーズ戦」のスポンサーとして微力ながら大会を応援させて頂く事になりました。そこで、折角のご縁ということもありますので、本大会に纏わるコラムを複数回連載でお届けします。



○GoGoEV関連コラム:

-【GoGoEV】エコ電レース・くまもと 九州シリーズ戦(第二回)(2015年10月5日付)

-【GoGoEV】エコ電レース・くまもと 九州シリーズ戦(第一回)(2015年9月28日付)




昨日10月11日(日)、熊本市の三陽自動車学校特設コースで「第13回エコ電レース 九州シリーズ」が開催されました。前日夜に降った雨も上がり、まずはコースの水たまり除去から行いました。その関係で若干開始時間が遅れましたが、九州各地からの高校生、大学生、企業が集い、技術とドライビングテクニックを競いました。


第13回大会には高校・高専から19校、大学・企業から4団体が参加し、出場マシンは32台となりました。また、ドライバーは交代要員も含め、全員で84名の登録となりました。


▲開会式の様子


例年、エコ電レース九州くまもとシリーズでは、次の3部門の競技が行われています。

 ・鉛電池(バッテリー)部門

 ・ワイパーモーター部門

 ・単三乾電池部門です。

 

 鉛電池(バッテリー)部門は一般的なガソリン車に積まれているバッテリーと同じ鉛蓄電池を動力源として、40分間、コースを走りタイムを競う競技です。

 ワイパーモーター部門は、動力源は鉛電池部門と同じく鉛蓄電池を使いますが、モーターを「自動車のワイパーを動かすくらいの小さな(弱い)モーター」を使うことを条件としたレースです。ワイパーモーターで人を乗せて走るため、「カメ」のようにノロノロ運転となります。スピード感あふれる他のレースと異なり、観客を沸かせるユーモアにあふれたレース展開となります。

 単三乾電池部門は今大会の目玉競技です。単三乾電池10本を動力源としたマシンを、途中1回のみの電池交換で、60分間コースを周回しタイムを競います。

 

 以上3つの競技に加え、今年から「自動運転部門」という競技が新設されました。これは、ドライバーはハンドルやアクセル操作は一切せず、自動運転のみでコースを周回するものです。



▲レース前準備の様子


さて、結果はどのようになったのでしょうか。まずは鉛バッテリー部門です。

【鉛バッテリー部門・結果】

 1位 宮崎工業高校

 2位 崇城大学 

 3位 小川工業高校


▲鉛バッテリー部門で優勝した宮崎工業高校マシンの走行風景


先週のコラムでご紹介しました宮崎工業高校が新型マシンを使い見事、念願の優勝トロフィーを勝ち取りました。おめでとうございます!


続きましてワイパーモーター部門の結果です。今回は4台のエントリーがあり、1台がリタイア、3台が完走しました。

【ワイパーモーター部門・結果】

 1位 熊本工業高校

 2位 熊本工業高校

 3位 天草工業高校


▲ワイパーモーター部門のスタート


さて、大会の目玉、単三電池部門は、予選と決勝で行われました。予選の結果により決勝でのスターティングポジションを決めます。予選では、熊本工業高校や佐賀塩田工業高校が上位となりましたが、決勝戦は以下となりました。宮崎工業高校は惜しくも2位となり、優勝の栄冠は同部門の強豪校、宮崎小川工業高校の上に輝きました。

【単三乾電池部門・結果】

 1位 宮崎小川工業高校

 2位 宮崎工業高校

3位 崇城大学


▲単三乾電池部門で優勝した宮崎小川工業高校の走行風景


単三乾電池部門のレースのポイントは、いかにパワーをセーブしながらモーターと乾電池の特性を最大化するか、設計はもとよりドライビング・コントロールも大切な要素だとのことです。大会終了後、優勝の宮崎小川工業高校の生徒さんと、準優勝の宮崎工業高校の先生からお話を伺う事が出来ました。


(宮崎小川工業高校の生徒の話)

・ 優勝できたのは先生のおかげ。先生が走行データを研究してくれた。また、ドライバーを交代するのにかかる時間が早かったこと、バッテリーを交換する時間を短縮する工夫をしたことなどが良かった。


(宮崎工業高校の監督の話)

・ 後半は良いペースで進めたが、前半スピードが上がらなかったのが響いた。ちょっと古い電池を持ってきたことも影響しているかもしれない。


両チームとも空気抵抗を考慮した車体設計、またドライビングテクニックについても高く、設計の僅かな差が勝敗に効いていることを感じさせる、ハラハラドキドキの試合展開でした。参加されたチーム、メンバーの皆様、大変お疲れ様でした。


あと、今年から新設された自動運転部門には北九州のベンチャー企業Next Technology社1チームのみのエントリーとなりましたが、スタート後、残念ながら1周目でコースアウトとなってしまいました。次回に期待ですね。


▲自動運転部門にエントリーしたNext Technology社のマシン


今年で13回目を迎えた今回の大会ですが、参加校の技術レベルもアップしており、全国大会で十分戦えるチームも続々と出てきています。大会自体においても本格的レーシング大会に準拠した詳細な競技ルールの設定など、様々な工夫が行われています。GoGoEVメンバーも取材で参加させて頂き、このエコ電レース 九州くまもとシリーズが、多くのボランティアスタッフにも支えられていることも感じました。電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)の啓発の意味も含め、これからも是非続けて欲しいと思いました。


なお、鉛バッテリー部門で優勝した宮崎工業高校「Team宮交」は、11月23日(祝)に大阪・万博記念公園で開催される全国大会に出場する予定となっています。GoGoEVでは引き続き宮崎工業高校の活動にも迫りたいと思います!


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