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2017年7月31日

【EV充電】ドイツのベンチャー企業の充電システムが面白い!

GoGoEVコラム読者の皆様のうち、ドイツのベンチャー企業「Ubitricity」の名前を聞かれた事がある方はいらっしゃるでしょうか?この会社は、ユビキタス(Ubiquitous)を意味するUbitと電気(Electricity)のtricityを組み合わせたUbitricityという社名が示す通り、どこででも電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV・PHEV)の充電を可能とする充電システムの開発、販売を行っています。


既に、ロンドンの街灯に同社ソケットを取り付け始め、サービスを始めたとのことから、本日のコラムで取り上げたいと思います。


▲街灯に取り付けたソケットにより充電する様子(出典:Ubitricityウェブサイト)


まず、このシステムがどのように機能するかという点を説明します。


充電スタンドの設置は街灯などを管理する企業が行います。基本的に、専用ソケットさえあれば、誰でも充電サービスを提供できます。一方、EV・PHV・PHEVユーザーは専用のケーブルを購入します。このケーブルは充電を行うと共に、流れた電力量を計測するメーターとなっており、データを無線通信によりサーバーに送る機能があります。

それにより、ユーザーはいつでも充電量をモバイルから確認することができます。


▲充電料金のスマホからの確認(出典:Ubitricityウェブサイト)


つまり、充電認証システムが個人の充電ケーブルに付いた形というイメージですね。なお、充電は230Vで20Aの仕様となっており、4.6kWの充電が可能です。

さらに興味深いのは、もしそのソケットを購入すれば、だれでも充電サービスを開始できるということです。


▲ソケットを購入すれば誰でも充電サービスを提供できる(出典:Ubitricityウェブサイト)


なお、気になる充電料金ですが、今のところMobileStart、MobileBasic、MobileExpert、MobileComfort4つのプランが用意されています。料金形態は、基本料金+電気代+都度手数料+機器費用となっています(図の上からそれぞれの順に対応)。


例えば、スタートプラン(MobileStart)の場合、月額6.99ユーロ、電気代0.295ユーロセント、都度手数料0.49ユーロセント、機器費用549ユーロとなっています。また、エキスパートプラン(MobileExpert)の場合、月額14.99ユーロ、電気代0.295ユーロセント、都度手数料は無料、機器費用449ユーロとなっています。


▲充電料金およびケーブル代金(出典:Ubitricityウェブサイト)


ロンドン西部に位置するハウンズロー区では、市内の街灯をLED化するのに合わせ、同社の充電ソケットを街灯に取り付けるサービスを展開するとの事であり、欧州では路上駐車が一般的なことから、同区に居住している人であれば、区の評議会に対し、自宅近くの街灯に充電ソケットの追加を申請できます。


この新たな充電システム、使い方によっては、将来、日本でも展開されるかも知れませんね。


●参考ウェブサイト:

-Ubitricityウェブサイト

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