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2018年2月19日

【EVバス】最新のEVバスの実証&導入状況

電気自動車(EV)が比較的一般的になってきた一方、電気バス(EVバス)や電気トラック(EVトラック)というのはやっと普及が始まったところです。本日のコラムでは、EVバスに注目し、最近の実証および導入の状況についてご紹介したいと思います。


○GoGoEV関連コラム

-【東京モーターショー2017】日野自動車が提案する電動自動車(2017年12月18日付)

-【EV×バス】EVバスの最新開発状況 -世界編-(2016年7月14日付)

-【EV×バス】EVバスの最新開発状況 -日本編-(2016年6月8日付)

-【EV】中国EVバスが各国へ積極展開中(2015年7月20日付)


熊本大学による実証試験(2018年2月〜)

2016年度から2018年度までの環境省委託事業「CO2 排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」を受け、熊本大学が中心となりEVバスの開発を行っています。

このプロジェクトの特徴は、日産リーフの蓄電池技術をバスに適用するというもので、最終的には車両設計製造技術の標準化が目標として設定されました。


車両開発には、熊本大学のほか熊本の地元企業も参加、実証試験は熊本の「九州産交バス」が担います。この2月から2019年3月までの期間、熊本市内を中心に毎日120kmほど走行するようです。


▲熊本で始まった実証試験で用いられるEVバス(出典:熊本市ウェブサイト)


なお、バッテリ容量は120kWhと最新型リーフの4倍の蓄電量となり、航続距離50kmを目標としています。また、駆動モーターは従来バスと同程度の190kWの出力となっています。気になる価格は、従来のディーゼルバスに比べ+1000万円とのこと。燃料代が大幅に削減されるのであれば、導入が進むかもしれません。

実証試験の結果に注目です!


▲熊本のEVバス実証の走行予定ルート(出典:熊本市ウェブサイト)


沖縄のクルーズ船観光客向けEVバス(2017年12月〜)

沖縄のクルーズ客船の船舶代理店業務をおこなう有限会社沖縄シップスエージェンシーが、中国BYD製EVバス10台を2017年12月に導入し、運用を開始しています。BYD製バスは既に京都などでも運行を行っていましたが、沖縄に導入されるのは初めてで、今後さらに沖縄本島および宮古島に80台まで増加させる予定とのこと。


中国国内の都市によってはBYD製バスをしばしば見かけるようになったことからも、中国人観光客にとってもプラスの効果になるかもしれません。観光客向けに特化したという点では、とても面白い取り組みだと感じます。


▲沖縄で導入されたBYD製EVバス(出典:ヤマトホールディングスプレスリリース)


マレーシア(2017年8月〜)

本日のコラムで最後にご紹介するのは、東芝製EVバスの動向です。2016年のコラムでも書きましたが、東芝は同社のリチウム電池SCiBを用いたEVバスの開発を進めていました。同社は2015年度より川崎市内において実証試験を行ってきましたが、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託を受け、マレーシアのプトラジャヤ市において、二次電池の供給、EVバス運行情報システムの構築、充電ステーションの構築などを行っています。


▲マレーシアに導入される東芝製EVバス(出典:東芝ウェブサイト)


プトラジャヤ市はクアラルンプールの南25kmに建設されたマレーシアの行政機能を集めた場所です。10分で30%の充電が可能となるパンタグラフ型の急速充電器なども導入しており、今後、2020年まで実証試験が行われるようです。


以上、本日のコラムでは、日本国内および日本企業が関わっているEVバスの実証&導入状況について紹介しました。海外でも様々な実証試験が行われていますので、またご紹介したいと思います。


●参考ウェブサイト:

-★電気で走るEVバスの実証試験について★(熊本市ウェブサイト)

-沖縄シップスエージェンシーとビーワイディージャパン、ヤマトオートワークス沖縄が県内の観光魅力度向上に向け、沖縄県初の電気バスの運用を来春より開始(ヤマトホールディングスウェブサイト)

-マレーシアで実証事業スタート! EVバスがもたらす環境都市の未来とは?(東芝ウェブサイト)

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コメント一覧

2018/2/21 11:30

2013年10月 秋田県がEVバスを路線運行し実証試験を行っておりました。
秋田駅から泉ニュータウンまで往復6kmを一日2往復運行しておりました。
NEVのイベント情報 http://www.cev-pc.or.jp/event/event_pdf/aomori06.pdf
にありますが、バッテリーは旧リーフ同様24kWhを搭載し36㎞の走行が可能
残念ながら現在は運行していないようですが、EVバスならではの静かさでしたので
復活を望んでます。
秋田市内の方は見たことがあるでしょうね

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