電気をＥＶへ無線で送電する「ワイヤレス（無線）給電」の技術開発が進んでいます。その中で、埼玉大学とアイシングループのテクノバはEVと住宅の双方向で電気をやりとりする技術を開発しました。

今までは住宅からEVへの一方向の充電に焦点が当てられていましたが、双方向のやり取りに関する無線給電技術はあまり開発が進んでいませんでした。双方向のやり取りができるようになると、緊急時などにEVから住宅へ電気を送ることも可能となります。気になる送電効率は93％であり、実用レベルと言えるのではないでしょうか。この技術が確立されると、EVと暮らしがより密接に関わるようになりそうですね。

他の開発中のEV関連技術の中でも、非常に興味深いのが走行中の無線給電です。昭和飛行機工業と日産自動車などは車が走行中でも送電する実験に着手しており、効率面で課題が残されるものの実用化が可能のようです。走行中に充電できると、わざわざ充電スポットを探す手間も省けますし、なによりEVでの長距離運行が可能になりますね。

今後のさらなる技術開発に期待です！

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日本経済新聞　電子版