EV充電関連ニュース&お知らせ

GoGoEVからのお知らせや、アンケートの結果、充電スタンド関連企業のプレスリリースを掲載しています。

2014年4月4日

【EV】フランス・リヨンにおける太陽光発電を活用したカーシェアリングサービス

以前、本コラムでも取り上げましたが、フランス・リヨンにおいて、太陽光発電を活用したカーシェアリングサービスが行われています。これは、日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が欧州のスマートコミュニティ事業として行っているものです。


●GoGoEVコラム(2013年10月25日付)

【EV充電インフラ】太陽光でEVを走らせる、フランスでカーシェアリングサービス

リヨンにある再開発エリアでは、多くの企業や住民の移転が予定されており、それに伴い、住宅、ビルへ多くの太陽光発電が設置される予定です。それによって懸念されることが次の3点です。

(1)人・車が増える事による交通渋滞と駐車スペース不足

(2)排気ガスによる環境悪化

(3)太陽光発電大量導入による電力系統の不安定化


電気自動車のカーシェアリングの導入は、上記3つの解決を同時に目指すものであり、今回の事業ではその仕組みの構築を目指しています。


カーシェアリングサービスはフランスにて公共交通を手掛けるTransdev社がリヨン市および東芝と共同で「SUNMOOV’」という名称で行っており、リヨン駅周辺の6つのカーシェアリングステーションで24時間いつでも借りることが可能です。費用は、2つのプランが用意されており、月額会費が不要なプランは、最初の30分が5ユーロ、その後1分毎に0.16ユーロセント、月額会費を12ユーロ払うプランでは、最初の30分が4ユーロ、その後1分毎に0.13ユーロセントとなります。


▲SUNMOOV' ステーション(出典:SUNMOOV' ウェブサイト)


このような計画に日本が参加するのは、環境保全や社会貢献だけではなく、日本の産業発展という狙いがあります。電気自動車の充電制御などを行うスマートコミュニティの導入には、単なる技術開発だけでなく、それぞれの場所や特徴に合わせた技術の展開が必要です。そのため、各国、各地域の政治・経済・産業の状況、そして、暮らす人々のライフスタイルや文化、地理・気象条件に根付いた技術展開をいち早くとらえ、それに合わせた技術開発を行おうと考えていると思われます。


電気自動車は環境への貢献ではなく、日本の国際競争力維持にも大きな役割を果たしており、フランス・リヨンにおける太陽光発電を活用したカーシェアリングサービスが成功すれば、他国への進出にも弾みがつくかもしれませんね。

 

●参考ウェブサイト

-平成23年12月15日 新エネルギー・産業技術総合開発機構報告書

-SUNMOOV' ウェブサイト


コメント投稿

コメントをするにはログインまたはユーザー登録が必要です

コメント一覧
この記事にはまだコメントが投稿されていません