今年度に入り、フェリーへの電気自動車（EV）向け充電スタンドの整備計画や、一部、整備が進んでいます。そのような中、新たに、大阪南港と、北九州の新門司とを結ぶ「名門大洋フェリー」に充電スタンドが設置されました。

これまで、国内でフェリーに導入された充電器は、愛媛県の八幡浜と大分県別府を結ぶ「宇和島運輸」の新造船のみであり、大阪と九州を結ぶ「阪九フェリー」においても2015年度導入の新造船への設置も決まっておりました。

●GoGoEVコラム（2014年4月2日付）

●GoGoEVコラム（2014年6月17日付）

それに対し、今回「名門大洋フェリー」は、既存船舶である「フェリーきょうと２」・「フェリーふくおか２」に普通充電設備を設置しました。フェリー乗船中の充電は航続距離に制限のある電気自動車の行動範囲を大きく広げることに繋がるでしょう。

なお、「名門大洋フェリー」にてEV向け充電設備をご利用の場合、通常の乗船予約とは別に充電設備の利用予約が必要となります。充電設備利用予約は、旅客予約センター（050-3784-9680）へご連絡の上、ご利用ください。利用料金は、2015年3月31日まで無料とのことです。

また、充電用駐車スペースが決まった位置にあることから、積み込みに調整が必要であり、出航時間の1時間半前までの乗船手続きが必要となります。その他、利用にあたってはいくつかの注意事項がありますので、詳しくは同社WEBサイトのご確認をお願いいたします。

今後、日本海航路や、太平洋航路のフェリーにもEV用充電設備が設置されることを期待したいと思います。

●参考ウェブサイト：