オムロンソーシアルソリューションズ株式会社（以下、OSS）とオムロンフィールドエンジニアリング株式会社（以下、OFE）は、最適なエネルギーマネジメントによりZEB（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル）を実現する実証施設「ヒューテック環境ラボ」を、浜松市内のOFE保有施設にオープンすると発表しました。

ZEBとは、設備の省エネルギーや再生可能エネルギーなどの活用、地域内のエネルギーの相互利用などを組み合わせ、化石燃料からのエネルギー消費を実質ゼロにする建築物を指します。

▲ヒューテック技術ラボ施設全景（出典：OMRON JAPAN）

建物の設備構成を仮想的に再現し、現状のエネルギー需給状況と、最適な場合のエネルギー需給状況とを比較し、最新システムの導入効果を実証するそうです。また、太陽光発電システムなどの安定稼働を見守る運用・保守サービスにも取り組み、システムの高度化を図るとのことです。

今回の実証施設における取り組みは、建物毎に異なるエネルギーの利用形態を明らかにするものであり、それに応じて、エネルギーを貯めるべきか、発電するべきか、節約すべきかを判断していくようです。

「蓄エネ」システムとして、定置型リチウムイオン電池やEVとの連携も検討しているとのことであり、駐車中のEVの大容量電池が、エネルギーシステムの強化に有効となることも期待できますね。さらなる省エネ、将来のエネルギー自給自足という舞台で、EVの活躍を期待したいと思います。

●参考ウェブサイト：

-事業所や施設のZEB化を実現する環境・エネルギー実証施設を浜松にオープン（オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社　ニュースリリース）

-NEDO ZEB、省エネルギービル事業ページ