先週より、全3回にわけ、GoGoEVが選んだ2015年に発売されると予想されるEV・PHEVをご紹介しています。

最終回では、米国テスラモーターズ、ゼネラルモーターズ、クロアチアのRimacオートモービル、そして、独ダイムラー（メルセデスベンツ）についてご紹介します。

もともと、2014年秋までの一般発売が予定されていました米国電気自動車ベンチャーテスラモーターズの「モデルX」ですが、およそ1年発売が延期され、2015年の第三四半期（夏から秋頃）の発売予定となっています。

▲テスラモーターズ・モデルX（出典：テスラモーターズウェブサイト）

15年にはアメリカで発売開始が期待されており、日本でも既に予約受付中です。今後、日本では16年上旬の納車が予定されています。

●参考ウェブサイト：

-テスラモーターズ　モデルX

米国での電気自動車市場で先鞭をつけた自動車と言えば、ゼネラルモーターズのシボレーVoltです。既報の通り、シボレーVoltは大幅なモデルチェンジを行い、2015年秋には発売されるとのことです。

▲新型シボレーVolt（出典：GM・ウェブサイト）

おそらく、これまで市販されたEV・PHEVの中で、初めてのフルモデルチェンジではないでしょうか。同社のC7 Corvette Stingrayからインスパイアされたようなデザインに加え、今回のモデルは5シーターとなっています。現行モデル以上に、より幅広い客層に受け入れられるかも知れません。

●参考ウェブサイト：

-【PHEV】GM・新型のシボレー「Volt」を発表！！

日本ではなじみは少ないですが、Rimac社はクロアチアにある2007年創業の電気自動車ベンチャー企業です。最大の目玉は、世界初の「ミリオンダラー電気自動車スーパーカー」コンセプトです。

▲Rimac社 Concept_One（出典：Rimac社ウェブサイト）

その奇抜なアイディアと価格ゆえ、世界中のメディアで取り上げられました。気になる性能ですが、なんと0-100km/h加速が2.8秒。テスラモデルSの通常モデルが同じ加速において5~6秒、ハイパフォーマンスモデルで3.4秒です。また、同じくスーパーカーのBMW i8の同じ加速が3.9秒であることを考えると、Rimac Concept_Oneの加速の凄さがわかります。

また、バッテリーは82kWh搭載。これは、リーフの3倍以上です。つまり、500km以上の走行は優に可能でしょう。本当にお目見えすれば、金額も性能も、とてつもない電気自動車になりそうです。

●参考ウェブサイト：

-RIMAC AUTOMOBILI

最後にご紹介するのは、独の老舗自動車メーカー、ダイムラー（メルセデスベンツ）の電気自動車およびプラグインハイブリッド車です。ダイムラーはVWと同様、自動車の電動化に力を入れており、検討中の車種まで入れると、5車種のリリースが予定されています。

▲メルセデスベンツ B-class Electric Drive（出典：メルセデスUSAウェブサイト）

▲メルセデスベンツ C-class Plug-in hybrid（出典：ダイムラーウェブサイト）

▲メルセデスベンツS-class plug-in hybrid（出典：メルセデスUSAウェブサイト）

▲メルセデスベンツGLEクーペ（出典：メルセデスUSAウェブサイト）

米国では既に、100%電気自動車のB-Classが発売されており、2015年には乗用車タイプPHEVのC-Class、高級車タイプのPHEVであるS-Class、SUVタイプのPHEVであるGLE-Classの発売についてリリースが行われています。

さらに、E-Classにもプラグインタイプが登場するとの一部報道もみられます。

米国、欧州に続いて日本でも、近いうちにメルセデスのEV・PHEVが見られる可能性は高いかも知れません。

●参考ウェブサイト：

-Mercedes-Benz B-class electric drive

-Mercedes-Benz C-class plug-in hybrid

-Mercedes-Benz S-class plug-in hybrid

-Mercedes-Benz USA GLE coupe

以上、3回にわたって、2015年に発売が見込まれそうなEV・PHEVを纏めてみました。読者の皆様の琴線に触れるような自動車があればと思います。