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2015年3月6日

【EV/PHEV】車載用蓄電池メーカまとめ(その3)

車載用蓄電池を開発・供給しているメーカーについて、これまで全3回にわたってご紹介をしています。最終回の本日は、韓国メーカー3社(サムスンSDI、LG化学、SKイノベイション)及び、中国メーカー(BYD)についてご紹介いたします。


サムスンSDI


▲同社リチウムイオン電池(出典:サムスンSDI・ウェブサイト)


韓国の大手電機メーカーで、サムスングループに属する「サムスンSDI」は、現在、BMWの電気自動車「i3」、「i8」にバッテリーを供給する他、クライスラー、マヒンドゥラなどとも開発協力関係を結んでいます。


2014年7月には、BMWグループと電気自動車用バッテリー関連事業の協力を強化する内容を骨子とした覚書(MOU)を締結しており、サムスンSDIのバッテリーの供給量はこれまでの10倍以上になる見通しで、世界の電気自動車バッテリー市場で先頭を走る会社の一つです。

(参考:サムスンSDI ・ニュースリリース


LG化学


▲同社製品が搭載された車(出典:LG化学・ウェブサイト)


LG化学は韓国の最大手の総合化学メーカーで、LGグループに属する企業です。電気自動車向けバッテリー市場では、世界トップのシェアを誇り、ゼネラルモーターズ(GM)、ルノー、現代自動車、フォード、ボルボ、アウディーなど世界の主要自動車メーカー約20社にバッテリーを供給しています。


最近では新型のシボレー「Volt」向けとしてLG化学の電池が採用されており、低価格で長い航続距離を実現できる電池から技術力の高さが伺えます。また、LG化学は日産への電池供給についても検討中と噂されています。


●GoGoEV関連ウェブサイト(2015年1月29日付):

-【PHEV】GM・新型のシボレー「Volt」を発表!!


SKイノベイション


▲SKイノベイションが電池を供給する起亜自動車のRay-EV(出典:SKイノベイション・ウェブサイト)


SKイノベイションはサムスンSDI、LG化学と同様、3大韓国電池メーカーの1つとして数えれれています。現代自動車や起亜自動車のEV への電池供給を供給している他、ダイムラーとも共同開発を進める三菱ふそうトラック・バスの HV への電池供給も実現しています。

また、ダイムラーのEVスポーツカー「Mercedes Benz SLS AMG E-Cell」やHyundai MotorsのEV「BlueOn」にLiイオン電池を供給した実績もあります。


BYD


▲DENZA発表会@北京オートショー(出典:Dimler・ウェブサイト)


BYD(比亜迪)は中国のメーカーで、IT部品(二次電池、携帯電話部品・組立)と、自動車の2大事業を展開しており、自動車事業において、リチウムイオン電池を開発しています。電気自動車だけでなく、電気バス事業等にも力を入れており、ロンドンに電気バスを納入した実績もあります。また、ダイムラーと共同で、中国専用EVの『デンツァ』の生産を開始するなど、自社の自動車だけでなく他社への供給にも積極的に取り組んでいます。


●GoGoEV関連コラム:

-【EVバス】ロンドン初のEVバスを中国BYDオートが納車(2014年1月6日付)

-【EV】独ダイムラー・中国BYDによるEV「DENZA」、2014年9月より販売開始(2014年5月23日付)


以上、3回にわたって、車載用電池メーカについてまとめてきました。今後も、各メーカとも、拡大する電池市場の中で切磋琢磨しながら、高い技術力を有する電池を開発すると考えられます。電池技術の向上により、より快適、低コスト、高性能のEV/PHEV/HVが市場に出ることを今後も期待したいと思います。

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