EV充電関連ニュース&お知らせ

GoGoEVからのお知らせや、アンケートの結果、充電スタンド関連企業のプレスリリースを掲載しています。

2015年3月31日

【EV普及】電気自動車の普及には、充電スタンドの認知向上が重要!?

本日のコラムでは、福岡の大学生・大学院生によって実施されている「Breakthroughプロジェクト」のGoGoEVについての活動の一部からご紹介します。

これまで何度か本コラムでも取り上げていますが、Breakthroughプロジェクトとは、福岡大学経済学部で実施されていた「ベンチャー企業論」という講座に端を発し、企業や社会が抱える課題を大学生が現場に入り解決することを目指すもので、現在4年目に入ったプロジェクトです。


●福岡大学BreakthroughプロジェクトWebサイト:

-http://asia-bpc.com/


GoGoEVはBreakthrough活動の中で、「EVを普及させるためには何が必要か」という課題を設定し、活動してきました。

その中で、EVの充電スタンド認知度を向上させることが有効ではないかとの仮説を立て、その検証と実践活動を行ってきましたが、そもそも、なぜEVの充電スタンド認知度なのかというと、充電スタンドは2015年3月現在、全国に約10,000ヶ所あるにも関わらず、多くのEVユーザーやEV購入検討者などにヒアリングした際、「思ったより充電スタンドあるんだね」という声を多く頂いたためです。

そして、多くのEVユーザー、また、EV購入検討者にとって、「実際に存在する充電スタンドを知らないのではないか」もしくは、「充電スタンド数自体が増加しても、それがユーザーに伝わらなければ意味がないのではないか」との問題意識が生まれたからです。


今回はその実践活動の一環として、日産プリンス福岡のお客様感謝祭(福岡県福岡市)の会場において、ガソリン車ユーザー(日産車)およびEVユーザーにアンケートを行いましたので、その回答を比較したいと思います。


質問は、

1、街でEVの充電スタンドを見かけたことはありますか?

2、EV充電スタンドが全国に約10,000ヶ所存在しますが、足りていると思いますか?

の2つを行ってみました。

特に、EV充電器が全国に約10,000ヶ所あるということに対してガソリン車ユーザーと、電気自動車ユーザーがどのような捉え方をしているのか違いを知りたいと思い、両者の回答を比較してみたいと思います。


▲日産プリンス福岡お客様感謝祭の様子


結果は以下のようになりました。



質問1の「街でEVの充電器を見かけたことはありますか?」に対しては、ガソリン車ユーザーの過半数以上が「見たことがない」と回答しており、ガソリン車ユーザー、特に電気自動車に興味がないユーザー様は充電器を認識していないということが確認できました。


また、ガソリン車ユーザーで充電器を見たことがあると回答した方は、「コンビニやスーパーでみた!」という声が多く、たくさんの人が気軽に出入りできる場所に充電器を設置することは、充電スタンドの認知度を向上させるために有効だとの示唆が得られました。


質問2の「EV充電スタンドが全国に約10,000ヶ所存在しますが、足りていると思いますか?」に対しては、ガソリン車ユーザーの多くが足りないと答えたのに対し、EVユーザーが足りていると答え、認識の差があることが分かります。

ただ、今回はEVユーザーの母数が少ないため、今回の結果が絶対だとは言い切れませんが、少なくとも、「No」と答えた方がゼロであったことは注目に値すると思います。


その他、ガソリン車ユーザーからは、

 「ガソリンスタンド感覚でEV充電器があればいい。」

 「10,000ヶ所あるのはいいんだけど家の近くの「ここ!」にあるというのが知れれば安心。」

といった意見もあり、もっと気軽に、わかりやすく、使いやすい場所に充電スタンドがあると安心できると感じていることがわかります。


もちろん、EVの普及には充電スタンドの数をもっと増加させて、充電環境を充実化させることも必要です。これに関しては、国(経済産業省)や各メーカーともに力をいれており、EV用充電スタンドは全国規模で、またとても速い速度で設置されています。ただ、やはり認知度という面ではガソリンスタンドに対して劣っており、今後、ガソリンスタンドのように充電スタンドが目立ち、分かりやすいものになることは、ガソリン車ユーザーの認識を変え、EVの普及に貢献する可能性があるのではないかと言えるのではないでしょうか。


(文責:ESAKI)

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