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2015年11月9日

【東京モーターショー2015】TOYOTAブースレポート

昨日11/8(日)まで東京ビッグサイトにて東京モーターショー2015が開催されていました。先週よりGoGoEVコラムでも東京モーターショーにおいて各自動車メーカーが出展する自動車について取り上げています。


○GoGoEV関連コラム

-【東京モーターショー2015】三菱自動車ブースレポート(2015年11月6日付)

-【東京モーターショー2015】NISSANブースレポート(2015年11月2日付)


本日は業界の盟主とも言えるトヨタ自動車について取り上げます。今回のモーターショーでは4代目となるプリウス、そして、次世代の燃料電池自動車(FCV)がその目玉となりました。


トヨタ自動車のブースは一際大きなスペースを取り、赤と白を基調として多くの車が展示されていました。



記者発表日には豊田章男社長が登壇、米メジャーリーグのイチロー選手も現れるなどの演出もありました。今回のトヨタのテーマは「心を動かすもの(WOW)」であり、豊田社長によると世界中の街をもっと良く、楽しくすることがトヨタの使命だとのことです。その意味で、心が動かされる記者発表会となったように思います。




トヨタ自動車の今回の目玉は4代目プリウス。1996年に初代、2003年に2代目が出て、2008年の3代目で大きくブレイクしたのは皆様も記憶に新しい事と存じます。そして2015年、7年ぶりのフルモデルチェンジとなります。今回は日本初出展となります。



プリウスは今回新たにTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)という設計手法が採用されましたが、どことなくフロントグリルや内装がFCV「MIRAI」と似ている気もしないでもありません。



●出展されていた燃料電池自動車MIRAI



なお、プリウスは12月より発売が開始される予定ですが、プラグインタイプのプリウスは来年の発売に向け検討が進められているとの事です。


また、トヨタ自動車がFCVに注力していると感じさせるのが、コンセプトカーの展示です。今回トヨタがコンセプトカーとして提案したのは「FCV PLUS」という自動車です。

燃料電池システムは更なる小型化が進み、また、自動車の走行だけではなく家への電力供給をも担う役割が考えられています。すなわち、「 エコカー」から「エネカー」への進化を目指した自動車として考えられています。



リアタイヤの外側には家庭等へ給電する「非接触給電装置」が取り付けられており、また、各タイヤはインホイールモーターによって走行が制御されます。



自動車の大きさは小型自動車のサイズになろうかという大きさにも関わらず、車内は水素タンクが搭載されているとは思えない広さを持ち、大人が悠々と過ごせる空間となっています。その意味で、FCVであっても小型化が可能であるというメッセージを感じました。



一方で、トヨタ自動車の高級車ブランド「LEXUS」においてもFCVモデル「LF-FC」が展示されていました。今後LEXUSブランドでもFCVの展開がありそうですね。



今回のトヨタ自動車のブースを見て思ったのは、一貫して水素&燃料電池を用いた方向に同社が向かっているということでした。とりわけコンセプトカーというのは会社の考え方を示すものと捉えても良く、その意味で、日産や三菱自動車が電気自動車(EV)もしくはプラグインハイブリッド車(PHEV)に向かっていたのとは対照的と感じました。


現在、水素もしくは電気のどちらが今後の主流か、などの議論もありますが、おそらく共通するのは自動車がより電動化の方向に向かい、同時に、環境に優しく、家などとつながる「モノ」となることではないかと思います。燃料が電気である、もしくは水素であるというのはその一形態にしか過ぎず、本質的な方向は同じかも知れませんね。


次回はHONDAを取り上げたいと思います。

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