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2018年11月19日

【トロリーバス】関電トンネルのトロリーバス 今月末で運行終了!

電気バス(EVバス)と聞くと、蓄電池を搭載して走行するタイプのバスを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、電気モーターのみで駆動するバスにトロリーバスというタイプの自動車も存在します。日本では珍しくなったトロリーバス2路線のうち、1路線が今月末に廃止され、来年度よりいわゆる「EVバス」に置き換えられます。


本日のコラムでは、そんなトロリーバスと、新たに導入されるEVバスについて取り上げたいと思います。


○GoGoEV関連コラム:

-【EVバス】最新のEVバスの実証&導入状況(掲載日:2018年2月19日)


そもそもトロリーバスとはどういうものかと言いますと、いわゆる架線から集電し、その電気によって走行するバスです。ただし、法律的には鉄道事業法施行規則第4条5項で定義された「無軌条電車」と呼ばれる区分に分類される鉄道という扱いになります。従って、トロリーバスを運行するには鉄道免許が必要と言うことになります。


日本でもかつては、東京、川崎、横浜、名古屋、京都、大阪などの大都市を中心にトロリーバスが運行されていたようですが、1970年代には相次いで廃止されたとのこと。その後、唯一残ったのが、立山黒部アルペンルートの「関電トンネルトロリーバス(扇沢~黒部ダム間)」と「立山トンネルトロリーバス(室堂~大観峰間)」になります。


▲関電トンネルトロリーバス(出典:立山黒部アルペンルートウェブサイト



▲立山トンネルトロリーバス(出典:立山黒部アルペンルートウェブサイト


このうち、関電トンネルトロリーバスについては、今月末(2018年11月末)で運行を終了する予定となっています。そして、来年4月からは、全15台のトロリーバスすべてが、新たにEVバスによって置き換わり、運行されることとなっています。


▲新型EVバス(出典:黒部ダムウェブサイト


新たに導入されるEVバスの特徴は、日本では珍しいパンタグラフ型充電システムが導入されることで、53kWhの東芝製蓄電池に10分で充電を完了させることができます。充電システムは黄色の急速充電器でお馴染みのHASETEC社が担当するとのことですが、充電器出力は国内ではあまり見かけない、188kWとのことです。


▲新型EVバスに搭載されるドイツ・シュンク社製パンタグラフ(出典:HASETECウェブサイト


なお、車体は日野自動車のブルーリボンを、バス等の改造で実績のあるフラットフィールド社が改造を手掛けたとのこと、来年4月からの運行が楽しみですね。


皆様も、もしお時間がありましたら、今月はトロリーバスの見納めに、また、来年4月にはEVバスの乗車に、立山黒部アルペンルートへ足を運ばれてはいかがでしょうか!!


●参考ウェブサイト:

-[2019年4月導入]電気バス 新デザインの車両を発表しました。(黒部ダムウェブサイト)

-関電トンネルEVバス用超急速充電器の受注~ 10分間の超急速充電で高稼働率を実現 ~(HASETECウェブサイト)

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