2026年4月23日(木) 10時

GoGoEVでは2023年3月以降、毎月のEV充電スタンド数(全体数、充電タイプ別の設置口数、前月の新規設置数、前月の閉鎖数)を集計・発表しています。経済産業省は「2030年までに30万口の充電器を設置する」(※1) という目標を掲げていますが、実際のEV充電スタンド数はどのように変化しているのか、2025年4月から2026年3月までの一年間の推移をまとめました。

EV充電スタンド数は、2025年度の一年間で約3,000拠点増加しました。2024年度と比較するとやや緩やかな増加率となりましたが、引き続き増加傾向を維持しています。例年同様、9月までは小幅な増減を繰り返していましたが、充電インフラ補助金申請の実績報告期限を迎える10月~1月に急増し、2月にはGoGoEVの集計上初めて2万9千拠点を突破しました。
施設カテゴリ別でみると、「宿泊施設・温浴施設」「ショッピングモール・小売店」「レジャー・スポーツ施設(パチンコ店含む)」がとくに増加しており、2026年4月時点で最も多い「宿泊施設・温浴施設」カテゴリのEV充電スタンドは4,000拠点近くにのぼっています。
令和7年度補正予算(※2)においては、前年度相当となる365億円が充電設備導入補助金として配分されていますが、内訳には大きな変更があり、前年度で急速充電に配分されていた分が減少し、普通充電(基礎充電)の配分が大幅に増加しています。これは、自宅に充電設備がないことでEV購入を断念するという声を受けて変更されたもので、自宅での充電環境を強化するねらいがあります。
それにあわせて、自宅周辺で短時間での充電が可能になるよう、コンビニやディーラー、商業施設等への高出力機(150kW以上)の設置を促進するため、予算配分順位が見直されました。このことから、今年度はコンビニ、ディーラー、商業施設等への高出力機の設置が進んでいくことが予想されています。
2025年4月:25,905拠点(前月比:+15)
2025年5月:25,862拠点(前月比:-43)
2025年6月:25,907拠点(前月比:+45)
2025年7月:25,975拠点(前月比:+68)
2025年8月:25,974拠点(前月比:-1)
2025年9月:26,005拠点(前月比:+31)
2025年10月:26,332拠点(前月比:+327)
2025年11月:27,171拠点(前月比:+839)
2025年12月:27,956拠点(前月比:+785)
2026年1月:28,892拠点(前月比:+936)
2026年2月:29,061拠点(前月比:+169)※2万9千拠点を初突破
2026年3月:28,959拠点(前月比:-102)

急速充電(CHAdeMO)の充電口数は、2025年度の一年間で約2,000口増加しました。2024年度とほぼ同程度増加しており、施設カテゴリ別ではとくに「ショッピングモール・小売店」「トヨタディーラー」「自動車販売店・工場」での増加が多く見られました。2026年4月現在、急速充電器の設置口数が最多の施設カテゴリは「日産ディーラー」、ついで「ショッピングモール・小売店」「コンビニ」となっています。
1位:日産ディーラー(2,173口)
2位:ショッピングモール・小売店(1,922口)
3位:コンビニ(1,404口)
4位:道の駅(1,098口)
5位:サービスエリア(1,082口)
6位:自動車販売店・工場(872口)
7位:ガソリンスタンド(794口)
8位:トヨタディーラー(786口)
9位:その他(693口)
10位:公共施設(599口)
政府は2030年までに公共用の急速充電器3万口を目標(※1) としていますが、2025年度末時点で約14,600口、ここ2年での増加ペースが約2,000口/年であることを考えると、目標達成に向けてさらに設置を促進する必要があります。
出力に関しては、2025年4月時点で90kW以上の急速充電器が設置されている充電スタンド数が約2,000拠点(全体の19%)だったのに対し、2026年4月時点では約3,000拠点(全体の27%)まで増加しており、高出力化が着実に進んでいる様子が見られました。そのうち、150kW以上の急速充電器を設置する充電スタンドは1,088拠点(全体の10%)となっており、令和7年度補正予算(※2)から150kW以上の設備に対する補助上限額の区分が新設されたことで、さらなる高出力化が期待されています。
2025年4月:12,654口(前月比:+36)
2025年5月:12,832口(前月比:+178)
2025年6月:12,886口(前月比:+54)
2025年7月:12,910口(前月比:+24)
2025年8月:12,913口(前月比:+3)
2025年9月:12,814口(前月比:-99)
2025年10月:12,737口(前月比:-77)
2025年11月:13,020口(前月比:+283)
2025年12月:13,797口(前月比:+777)
2026年1月:14,482口(前月比:+685)
2026年2月:14,693口(前月比:+211)
2026年3月:14,653口(前月比:-40)

普通充電(200V)の充電口数は、2025年度の一年間で約5,900口増加しました。2024年度の増加数の約7割程度となりましたが、2023年度の増加数と比較すると約2倍となっており、まだまだ高い水準での増加が続いています。普通充電(200V)全体の約半数がケーブル付き6kW出力の充電器で、ケーブルの持参が不要なことや、コンセントタイプよりも速く充電可能なことから、ユーザーの普通充電の利便性が向上している様子が窺えます。
施設カテゴリ別では、とくに「宿泊施設・温浴施設」「レジャー・スポーツ施設(パチンコ店含む)」「公共施設」で増加し、2026年4月現在、普通充電器の設置口数が最多の施設カテゴリは「宿泊施設・温浴施設」、ついで「レジャー・スポーツ施設(パチンコ店含む)」「ショッピングモール・小売店」となっています。
1位:宿泊施設・温浴施設(8,634口)
2位:レジャー・スポーツ施設(7,942口)
3位:ショッピングモール・小売店(6,459口)
4位:トヨタディーラー(3,446口)
5位:その他(3,044口)
6位:公共施設(2,750口)
7位:自動車販売店・工場(2,198口)
8位:コインパーキング(2,120口)
9位:レストラン(936口)
10位:日産ディーラー(932口)
また、充電インフラ補助金の令和6年度募集(※3)から、1箇所における普通充電器の設置口数が駐車区画数200以下の場合は4口(駐車区画数以下)まで、駐車区画数201以上の場合は駐車区画数の2%以下、かつ50口以下まで対象となったことから、1箇所に4口以上の複数設置も増えてきています。
2025年4月:34,518口(前月比:+36)
2025年5月:34,431口(前月比:-87)
2025年6月:34,208口(前月比:-223)
2025年7月:34,278口(前月比:+70)
2025年8月:34,323口(前月比:+45)
2025年9月:34,650口(前月比:+327)
2025年10月:35,926口(前月比:+1,276)
2025年11月:37,992口(前月比:+2,066)
2025年12月:38,732口(前月比:+740)
2026年1月:40,504口(前月比:+1,772)
2026年2月:40,463口(前月比:-41)
2026年3月:40,338口(前月比:-125)

NACSの充電口数は、2025年度の一年間で約200口増加しました。増加ペースは緩やかですが、2023年3月の記録開始以降、大幅な減少なく増加が続いていることに加えて、150kW以上の充電器が全体の57%と、CHAdeMOと比較して高い水準となっていることから、よりユーザーニーズに対応した充電規格としての成長が期待されます。
施設カテゴリ別ではとくに「ショッピングモール・小売店」「コンビニ」「その他」で増加しました。2026年4月現在、NACSの設置口数が最多の施設カテゴリは「ショッピングモール・小売店」、ついで「その他」「宿泊施設・温浴施設」となっており、2位の「その他」では、企業駐車場の空きスペースやコインランドリー、洗車場、寺社仏閣などにも設置が見られました。
1位:ショッピングモール・小売店(422口)
2位:その他(199口)
3位:宿泊施設・温浴施設(170口)
4位:コンビニ(90口)
5位:自動車販売店・工場(76口)
6位:コインパーキング(67口)
7位:レジャー・スポーツ施設(51口)
8位:道の駅(35口)
8位:レストラン(35口)
10位:サービスエリア(16口)
10位:HONDAディーラー(16口)
2025年4月:1,030口(前月比:+36)
2025年5月:1,053口(前月比:+23)
2025年6月:1,067口(前月比:+14)
2025年7月:1,089口(前月比:+22)
2025年8月:1,106口(前月比:+17)
2025年9月:1,129口(前月比:+23)
2025年10月:1,132口(前月比:+3)
2025年11月:1,139口(前月比:+7)
2025年12月:1,159口(前月比:+20)
2026年1月:1,172口(前月比:+13)
2026年2月:1,188口(前月比:+16)
2026年3月:1,204口(前月比:+16)

2025年度の新規設置スタンド数は、最も少ない月で50拠点、最も多い月で1,120拠点で、一か月平均は446拠点となりました。2024年度同様、充電インフラ補助金の設置実績報告期限である11月~1月にかけてGoGoEVへの登録が急増しました。
新規設置スタンドは随時更新されておりますので、こちらからご確認ください。
≫ 新着充電スタンド一覧2025年4月:282拠点
2025年5月:120拠点
2025年6月:210拠点
2025年7月:159拠点
2025年8月:98拠点
2025年9月:220拠点
2025年10月:682拠点
2025年11月:1,104拠点
2025年12月:1,028拠点
2026年1月:1,120拠点
2026年2月:278拠点
2026年3月:50拠点

2025年度の閉鎖スタンド数は、最も少ない月で91拠点、最も多い月で267拠点で、一か月平均は約182拠点となりました。5月・8月・3月は閉鎖スタンド数が新規設置数を上回り、とくに3月は102拠点の大幅な減少となりました。2026年3月末でドコモの3G回線が停波したことに伴い、3G回線を利用していた充電器は利用することができなくなり、多くの充電器が影響を受けています。
閉鎖スタンドは随時更新されておりますので、こちらからご確認ください。
≫ 閉鎖された充電スタンド一覧2025年4月:267拠点
2025年5月:163拠点
2025年6月:165拠点
2025年7月:91拠点
2025年8月:99拠点
2025年9月:189拠点
2025年10月:255拠点
2025年11月:265拠点
2025年12月:243拠点
2026年1月:184拠点
2026年2月:109拠点
2026年3月:152拠点

2023年3月の記録開始以降、EV充電スタンド数全体、充電器種別口数の全てにおいて増加傾向が続いています。充電インフラの整備は着実に進展している一方で、増加ペースはやや落ち着きを見せており、量的な設置拡大から「設置場所」や「口数の最適化」といった質的な利便性向上へ移行しつつある様子が窺えます。
また、補助金申請にあわせた設置時期の偏りや、一定数の閉鎖スタンド数があることから、充電器の運用や採算面では課題が残っていることが示されています。
今後はこれらの課題を解決し、持続性・安定性のあるインフラとして充電器を整備していくために、政策支援の見直しに加え、ユーザーの利便性向上と事業者の採算性の両立を図る取り組みがより一層重要になると考えられます。
※1 充電インフラ整備促進に関する取組
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/charging-infra-fukyu.html※2 令和7年度補正予算「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金」
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/cev/r7hosei_juden.html※3 令和5年度補正予算・令和6年度当初予算「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金」
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/cev/r5hosei_infrastructure.htmlこちらは、GoGoEVに掲載されている充電器数を元に集計したレポートとなります。
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2026年4月23日(木) 13時
目的地充電への補助金の拡充が嬉しいですね。
補助金は、急速充電に関しては経路充電を重視して、余裕のある複数台と時間や課金に制限のないものだけに絞って欲しいです。
単体でいろんなところに散らばってあるのは便利なところもあるとは思いますが、こことしては、誰かが充電しているだけでダメ、非充電(ICEと放置)が駐車しているだけでダメなど
24時間でトイレなどの設備もあるなどの項目で補助金の額を上げるとかEVに乗り換えたくなるような充電インフラを用意するようなところに集中してほしい。
これが補助金の条件で、誰もが支払いやすい、縛りのないものだけにしてほしいですね。
課金方法は、いろいろありますが、私的には、まずは電子マネー(QuickPay ID、それにWAON,NANACOなどのタッチ式)で、充電スタートが「かざす」で始り、支払い能力を示してから、自動で充電開始できるようなシンプルなのが良いかと思います。 充電終了も「かざせば」本人の証明でき、他人が止めることもできないですし。
タッチで決済が認証できる(先程あげた以外でも全て、認証可能)、これで支払いの自由度が上がります(スマホでも物理カードでも行けますので)
QRコードやクレジットや現金?などの決済や、会員サービスは「しばり」などではなく、会員だと、より便利でお安くなどの付加価値で勝負してほしい。
2026年4月23日(木) 12時
単純に設置数が増えている傾向は良いことだと思います。あとは、各社で充電単価の価格競争が起きると健全かと思います。
認証と決済については、各運営会社のアプリ登録などが不要になるように統一された認証・決済規格を強く望みます。
一番良いのはFLASH充電器やGREENCHARGEのような非会員制システムです。
2026年4月23日(木) 11時
数字上のスタンド数(充電口数)は増えてはいますが、
「自社アプリのみしか充電できない」
「アプリはなくても良いが高額」
のようなスタンドが目立ちます。
こういったのは結局使われないような残念なスタンドになってしまって、それが増えていってるのがかなり気になります。
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