電気自動車/プラグインハイブリッド自動車まとめ

更新日:2017年2月25日

電気自動車/プラグインハイブリッド自動車(EV/PHEV)は、環境保護の観点だけでなく、性能の観点でも注目されています。最近では、日本にて購入できる車種も増加して選択肢が拡がっています。どのようなEV/PHEVが存在するのか紹介したいと思います。

■目次
1. 日産自動車
2. 三菱自動車
3. トヨタ自動車
4. テスラ
5. メルスデスベンツ
6. BMW
7. フォルクスワーゲン
8. アウディ

1. 日産自動車



リーフは、世界で最も売れている電気自動車の一つで、電気自動車の普及に力をいれる日産の主力商品です。24kWh(約280万円〜)と30kWh(約320万〜)の2種のバッテリーを搭載する車があり、航続距離はJC08モードでそれぞれ228km、280kmになります。

日産自動車では、月会費2,000円(税別)で日産販売店(約1,750基)や高速道路、道の駅、商業施設に拡がるNCSの急速充電器(約3,850基)を使い放題の日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2(ZESP2)というサポートプランを展開しており、安心した電気自動車ライフを送るためのサポートにも力を入れています。

また、日産では後述のe-NV200(電池容量:24kWh)も含めてバッテリー容量劣化保証を展開してます。いずれの車種でも24kWhの場合は5年間10万kmまで、30kWhの場合は8年間16万kmまでのバッテリー容量劣化保証が無償で受けられます。保証が受けられる基準は、以下の図にあるように、自動車のバッテリー容量計が8セグメント(初期時は12セグメント)以下となった時です。既定の年数もしくは距離数に到達するまでにバッテリー容量が低下した際、日産自動車の負担にてバッテリーの修理を行ってもらえます。

なお、8セグメントというのはバッテリーがおよそ66%を下回った状況であり、満充電でのカタログ上での航続距離が130km(24kWhの場合)/170km(30kWh)を下回ることを意味します。すなわち、実際の燃費や充電タイミングを考慮した運用では24kWhで100km程度、30kWhで140km程度毎には充電をしておいた方が安心と言えそうです。ざっくりとしたイメージですが、新車カタログ値の半分程度の航続距離の運用となる状況と言えるかも知れません。



▲日産リーフのバッテリー容量保証(出典:日産自動車ウェブサイト

日産自動車はe-NV200というバンタイプのEVも販売しており、バッテリー容量は、24kWh(約280万円〜)で、航続距離は185km(JC08モード)になります。荷物も多く積めることや、車内から1500Wまで電力を取り出せることが特徴で、商用車として利用されることが多いです。2016年10月には「e-NV200 WORKSPACe」というコンセプトカーも発表しています。装備はタッチスクリーンPC、Wi-Fi環境、フレキシブルな椅子などを備え、高級オフィスさながらとなっています。オフィス設備以外では、Bluetoothオーディオシステム、ミニ冷蔵庫、コーヒーマシンなどに加え、折り畳み自転車やテラスなどの装備もあり、様々なところでくつろぐことも可能です。

日産のプレスリリースによると、都市内では4円/kmの燃費での移動と充電スタンドなどで留まって仕事を行うと共に、ときには気分転換で郊外などに行って好きな環境で仕事をするようなことをイメージしているようです。


▲日産が発表したNissan e-NV200 WORKSPACe外観(出典:日産自動車ウェブサイト

また、2017年11月より、新しい電動パワートレイン「e-POWER」を搭載したコンパクトカーNOTE e-POWERの発売がされています。「e-POWER」はガソリンをエネルギー源とし、電動機を動力源として走行する自動車であるため、正確には電気自動車ではありません。

ですが、モーターには日産リーフにも搭載している大出力モーターを搭載しているため、乗り心地はEV特有の高加速を味わうことができます。ガソリンを燃料にしているため、電欠を気にする必要もありません。最も安価なモデルでスペック上は燃料タンク容量は35L、JC08モードで燃費は37.2 km/Lです。実燃費がスペック値の70%であると仮定してざっくり計算すると35L×37.2km/L×0.7でガソリン満タンの状態から911km走行することができます。完全なEVではありませんが、電気自動車の高加速性、静粛性に近いものがあるNOTE e-POWERに触れ、EVを買う入口の車になって欲しいと思います。


▲NOTE e-POWER(出典:日産自動車ウェブサイト

2. 三菱自動車



▲アウトランダーPHEV

アウトランダーPHEV(約366万円〜)は、世界で最も売れるPHEVの1つになります。搭載するバッテリー容量は12kWhで、電池のみでの航続距離は60.8km(JC08モード)です。EVならではの素早い発進・加速と、電欠の心配がいらない安心感を同時に味わえるのが本車の特徴です。機能の1つである、EVプライオリティモードを使えば、エンジンを始動させずに100%EVのような使い方もできます。

また、100V AC 電源(1500W)を使えば、自動車の概念を超えた車の使い方も可能です。アウトドアにもオススメですし、車にコーヒーメーカーをや小型冷蔵庫を持ち込んだりすれば、車ゆっくりとした時間を過ごせるかもしれません。災害時の非常電源としての利用価値も非常に高く、2016年4月に発生した熊本大震災時にアウトランダーが電力を供給する姿は記憶に新しいです。


▲アウトランダーPHEVによる給電の様子(出典:シマフクロウさんのブログ


▲三菱mievシリーズ(出典:三菱自動車ウェブサイト

また、i-MiEVは、100%EVでバッテリー容量10.5kWhのグレードMと、16kWhのグレードXがあります。航続距離(JC08モード)/価格はぞれぞれ120km/約227万円、172km/約262万円です。車体も小さく小回りがきく車として人気があります。
また、同じミーブシリーズには、i-MiEVと同様のバッテリーを搭載するバン型のミニキャブ・ミーブ、トラック型のミニキャブ・ミーブトラックが発売されています。

そのほか、三菱自動車では充電サポートにも力を入れており、「電動車両サポート」を展開しています。用途に応じてベーシックプランと、プレミアムプランが用意されており、例えばプレミアムプランの場合、月額1,500円で、普通充電を使い放題、急速充電を割安に使用できます。

更に、バッテリーの補償バッテリーの補償についても見てみたいと思います。三菱自動車の場合、容量低下については初年度登録後8年以内もしくは走行16万km以内に電池容量が初期の70%を下回った場合、駆動用バッテリーを無償で修理・交換してくれます。販売中のアウトランダーPHEVおよびMievシリーズのいずれも、容量保証については同じ内容になります。

なお、容量保証及び修理サポートを受けるには、販売会社のサービス工場にて、12ヶ月点検相当の点検(有料)と駆動用バッテリーの容量測定(有料)を実施し、メンテナンスノートに点検記録を残す必要があります。中古車で購入された場合などはこの点を気をつけておきたいですね。


▲三菱mievシリーズならびにアウトランダーPHEVのバッテリー容量保証(出典:三菱自動車ウェブサイト

3. トヨタ自動車



▲2017年2月15日に販売が開始されたトヨタ自動車・新型プリウス PHV(出典:トヨタ自動車ウェブサイト

トヨタ自動車は、プリウスPHVを販売しています。従来型のプリウスPHVは、4.4kWhのリチウムイオン電池を搭載、EVモードとして26.4kmの走行が可能で、充電ポートはAC200Vの普通充電のみが可能でした。そして、2017年2月に新型プリウスPHVが販売開始され、バッテリー容量は、倍の8.8kWhでEVモードのみでの航続距離は、60kmにも及んでいます。価格は、326万円から設定されています。そして、従来型のプリウスPHVと新型プリウスPHVの大きな違いの1つが急速充電ポートが追加された点かと思います。高速道路や道の駅などの急速充電スタンドではこれまで、日産LEAF、三菱i-miev・MievシリーズおよびアウトランダーPHEVなどの充電している姿が主に見られていましたが、これらEV/PHEVに加え、新たに、新型プリウスPHVの充電も頻繁にみられるようになるかと思います。


▲新型プリウスPHVの急速充電ポート(出典:トヨタ自動車ニュースルーム

また、新型プリウスPHVでは、大型ソーラーパネルを車両ルーフに搭載でき、ソーラーパネルによる充電が可能となっています。180Wの太陽光パネルが設置され、12Vの車内用電力供給ならびに、駆動用バッテリの充電が行えます。平均2.9kmの航続距離分の電力が1日に充電できるということで、車を走行させるのに十分な充電量ではありませんが、先進的な機能の1つかと思います。


▲新型プリウスPHVの太陽光充電システム(出典:トヨタ自動車ニュースルーム

4. テスラ



▲ロードスター
テスラモーターズが初めて開発し販売した車は、ロードスターです。ロードスターは日本円で1000万円を超えるなど高価で、かつ少量生産でした。そのため、現在中古車市場にのみ出回っています。
ロードスターは、EVの可能性を様々な面で示してくれた車です。蓄電容量が53kWhと当時の常識レベルである10-25kWhを大きく上回り、また加速性能や航続距離などでも高いパフォーマンスを示しました。さらに、ボディをイギリスのロータス社から調達し、テスラはパワートレインなどEVとして重要なところに開発資源を注力できたことも大きかったように思います。結果的にはこの車が、高所得者層を中心にユーザーの心を惹きつけ、その後のテスラのイメージに大きな影響を与えたと考えています。


▲モデルS

続いて、テスラが初めて量産化をした車がモデルSです。米国では2012年6月より納入が開始、その後日本でも2014年9月より納入が開始されています。現在モデルSに搭載されるバッテリーは、60kWh-100kWhまで存在し、航続距離はEPA400km-630kmまでラインナップがあり、価格は860万円からになっております。その中でも最上級モデルであるP100Dは、時速100kmまで2.7秒で加速でき、ジェット機を運転しているかのうような加速感を味わえます。

また、前座席中央にはモデルS最大の特徴である17インチ・タッチパネルスクリーンを搭載し、タッチ一つでインターネット経由で世界中の音楽を聴いたり、ネットサーフィンを楽しんだり、地図を表示しナビとして利用したりすることができます。それらに加え、自動車の機能をこのタッチパネルで操作することもでき、照明やライト、ドアロック、パノラミックルーフ、運転モードの変更等の操作が出来ます。


▲モデルSに搭載されるタッチパネル

また、テスラ車は、ネットワークにつながっており、遠隔で故障の修理をしたり、新規機能のアップデートをしたりと、ソフトウェアの面でも非常に優れています。ハードが揃っておけば、ソフトウェアのアップデートで常に最新の機能を利用できます。


▲モデルX(出典:テスラウェブサイト

次に、モデルSの構造をSUVに適用した、世界初の電動SUVがモデルXです。後ろドアがファルコンウィングというタイプで上下に開くことが特徴です。米国では昨年9月より納車が始まり、日本でも2017年1月から納車が始まっています。モデルSは5人(+子供2人)乗りでしたが、モデルXは3列シート7人乗りを基本としており、使い勝手が広がります。航続距離もEPA約417kmの75kWhモデルから、565kmの100kWhのモデルまでが用意され、価格は11,000万円からになっています。

また、テスラは、スーパーチャージャーと言うの独自の充電器を使った充電網を拡大させています。この充電器はテスラユーザーは無料で使用でき、90kWhと容量が大きいバッテリーでも約40分で10%から80%まで充電できます。現在、日本には都市圏を中心に14箇所にスーパーチャージャーが設置されています。

5. メルスデスベンツ



▲S 550 e long(出典:メルセデスベンツウェブサイト

メルセデス初のプラグインハイブリッド自動車が、S 550 e longです。バッテリー容量は、8.7kWhで、EVモードでの走行可能距離は29.1km(JC08)で、価格は1,638万円からとなっております。S 550 e longは保証も手厚く、一般的な保証3年に、4年の追加保証も実施し計7年の保証が受けられます。


▲C 350 e AVANTGARDE(出典:出典:メルセデスベンツウェブサイト


▲GLC 350e (出典:出典:メルセデスベンツウェブサイト

また、CクラスにもPHEVタイプが展開されています。C 350 e AVANTGARDE
更に、
GLC 350e は、同社初のSUVタイプのPHEV自動車です。搭載されるバッテリは、8.31kWhで、電気モーターのみで30.1km(JC08)の走行が可能で、価格は873万円〜となっております。

メルセデスのPHEVの特徴は、「HYBRID」「E-MODE」「E-SAVE」「CHARGE」の走行モードを使い分けることができることです。「CHARGE」モードは、走りながらエンジンの回転数を使って充電するモードで、運転やバッテリー容量によって約1時間で満充電にすることができます。「E-SAVE 」は、現在の充電状態を維持するモードで、選択した時の充電状態を維持しながら電気とエンジンで走行できます。例えば、郊外では「CHARGE 」「E-SAVE」 で走行し、十分な充電量を確保し、街中ではE-MODEに切り替えて電気のみで走ったりと、走行モードを切り替える運転の楽しみがあるのではと思います。尚、メルセデスのPHEVは、いずれの車種も急速充電器には対応していないので注意が必要です。

6. BMW



▲BMW i3とBMW i8

BMW i3はバッテリのみを動力源とするタイプ(499万円〜)と、バッテリおよび発電用直列2気筒647ccエンジンを動力源とするレンジエクステンダータイプ(546万円〜)の2タイプが用意されています。2016年9月には、新型のi3が発表され、バッテリーが21.8kWhから33.2kWhに増強し、航続距離は390km(JC08)となりました。また、レンジエクステンダーモデルでは121km延長の511kmを走行することが可能です。

BMW i8は、バッテリおよび1.5L直列3気筒ツインパワーターボエンジンにより駆動するPHEVです。価格は1990万円からとなっております。バッテリー容量は、3.5kWhでバッテリーのみで35kmの走行が可能です。i8では、EVモード、ハイブリッドモードの走行モードを切り替えられるだけでなく、、前輪駆動・後輪駆動など駆動システム自体を変えることができ、非常にユニークな車です。

また、BMW iシリーズ向けに、BMWはCharge Nowとい充電サービスも展開しています。BMW販売店の充電器だけでなく、NCSとも提携しており多くの充電器の利用が可能です。月額料金はNCSの充電カードより割高ですが、普通充電器の利用料金が無料となるのでBMWユーザーにはお勧めのカードです。現在、対象車を購入した方は、1年間無料で充電スタンドを利用できます。

そのほか、BMWは、PHEVをいくつか展開しています。
SUVタイプのBMW X5 xDrive40eは、9kWhのバッテリーを搭載し、バッテリーのみで30.8km(JC08)の走行ができます。価格は994万円〜となっています。
次に、BMW2シリーズからBMW 225xe が展開されています。7.7kWhのバッテリーを使用したeDriveテクノロジーと3気筒のエンジンを組み合わせたPHEVで、EVモードのみの走行距離は42.4km(JC08)になります。価格は500万円〜となっています。
また、BMW3シリーズにもPHEVモデルが展開されています。BMW 330e は、7.6kWhのバッテリーが搭載され、電気のみで36.8kmの走行が可能です。価格は579万円〜となっています。

尚、i8を含むPHEVシリーズには急速充電器からの充電はできません。


▲BMW X5 xDrive40e(出典:BMWウェブサイト

▲BMW 225xe (出典:BMWウェブサイト

▲BMW 330e <(出典:BMWウェブサイト

8. フォルクスワーゲン


フォルクスワーゲンは、Golf GTEPassat GTEの2種のPHEVを展開しています。
Golf GTEは、5.7kWhのバッテリーを搭載し、EVモードのみでの航続距離は53km(JC08)に及びます。価格は469万円〜になっております。
また、Passat GTEは、9.9kWhのバッテリーを搭載し、EVモードのみでの航続距離は51.7km(JC08)です。価格は519万円〜で、セダンタイプのPassat GTEと、ステーションワゴンタイプのPassat GTE Variantが展開されています。
GTEシリーズの運転モードには、電気のみで走るEmode、ハイブリッド走行のHVmode、モーターとエンジンの力を組み合わせパワフルな走行を実現するGTEmodeの3種類があります。特に、GTEmodeは、同社のGTIシリーズを彷彿させるスポーティーな走りを実現しており、単なるPHEVでは物足りない方にオススメの車です。

▲Golf GTE(出典:フォルクスワーゲンウェブサイト

▲(左)Passat GTE・(右)Passat GTE Variant(出典:フォルクスワーゲンウェブサイト

7. アウディ


アウディは、現在日本においてAUDI A3 e-tronの1車種を販売しています。8.7kWhのバッテリーを搭載、電池のみで52.8km(JC08)の走行が可能です。価格は、564万円〜となっています。
充電口は、フロントグリルのAUDIロゴ部に付けられ、タイマー充電などもそこで設定できるようになっています。あアウディはフォルクスワーゲングループの一員で、Golf GTEと基本設計を同じにする兄弟車となっています。

▲AUDI A3 e-tron出

▲AUDI A3 e-tronの充電口

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