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2013年11月25日

【東京モーターショー】トヨタ新型LPGタクシー

2013年11月22日より12月1日の期間で行われております東京モーターショーにおいて、GoGoEV・gogo.gsメンバーによる共同取材を行いました。


そこでGoGoEVコラムにおいて、

 ・電気自動車(EV / BEV)

 ・プラグインハイブリッド車(PHEV / PHV)

 ・水素燃料電池自動車(FCEV / FCV)

などの電動自動車と、

 ・LPG自動車

 ・CNG自動車

など、石油代替燃料自動車について、東京モーターショーでの展示内容をご紹介致します。


本日は、トヨタ自動車が提案した「新型LPGタクシー(JPN TAXI)」についてご紹介致します。


ご存知の方も多いかと思いますが、日本で走行しているタクシーの多くがLPG(液化石油ガス)にて走行しています。LPGは石油採掘の際の随伴として、または石油精製の際に副生物として発生するもので、かつては非常に安価に調達出来たことから、日本では多くのタクシーがLPG燃料を採用しました。


しかし、このところの原油高に伴ってLPG価格も上昇し、同時に、ハイブリッド車が浸透することによって、最近は「プリウス」タクシーも良く見かけるようになっています。


このような状況において今回トヨタが提案したのが、LPGハイブリッドタクシーになります。システムはトヨタが得意とするハイブリッドシステムを用い、低燃費を実現したいとのことです。外観はロンドンタクシーに似つつも、日本らしさを濃い藍色で表しています。



一般のタクシー(トヨタ・コンフォート)に比べ、全長が少し短く、高さが高くなっています。また、定員は5人となっており、運転手さんを除くと、4名の乗客が悠々と乗車可能です。更に、ハイブリッドシステムを導入する事で、LPG自動車の課題であったタンクスペースを小さくし、荷室を大きく取る事が出来ています。



後部座席の上には、時間や料金、走行ルート、運転手の紹介などが可能なモニタが設置されており、海外のお客さんなどにとっても好評が得られそうな設計になっています。なお、展示車の運転手は、トヨタ自動車の豊田章男社長になっていました。



運転席は「運転手さんの仕事スペース」とのコンセプトが打ち出され、ルートマップモニタ、客室用(温度管理やエアコン)モニタなどが設置されています。



「運転手さんの仕事スペース」を表す一つの例が、タクシー利用客との空間の明確な分離であり、敷居が儲けられています。更に、利用客の支払い等を考慮して、お金を置くスペースおよび、ICチップ付きカードによる支払い機能が備え付けられています。



後部座席は日本らしく、スライドドアによる自動開閉機能は備え付けられており、また、3シート共に肩から付けるシートベルトが搭載されていました。更に、3人座った時に、横の人と腕が当たらないように、真ん中の席だけ、少し前に出ている点は、目を見張ります。



今回、トヨタが提案した未来の「日本のタクシー」ですが、まずはタクシー業界、LPG業界などの反応を見ながら、製品化を検討するとのことです。プリウスより燃料費が安くなるタクシーはタクシー業界に取っても福音ですし、また、LPG車の減少が続くLPGスタンド業界にとっても業界の希望になるかも知れません。


そして、タクシーという外国人にとっての”日本の顔”に、このような日本らしいおもてなしが出来る自動車が投入されるのは、日本の観光業にとっても影響が大きいでしょうね。


商品化が楽しみです。

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