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2013年12月24日

【EV】EVの歴史と現在〜日産の取り組み〜

電気自動車は環境性能に優れ、加速も快適であることから、これからのモビリティを担う車として注目されています。しかし、実は電気自動車の方がガソリン車より先に商品化されたことをご存知な方は少ないかも知れません。


今からおよそ140年前の1873年、イギリス人のロバート・ダビッドソンは人類初のEVを完成させました。そして、ガソリン車が完成したのは1885年。つまり、EVのほうが12年早かったことになります。また、EVの販売が始まったのは1891年で、これはガソリン自動車よりも5年早く、EVが初めて時速100kmに達したのは1899年で、これもガソリン自動車より早かったと言われています。


では、これまで電気自動車よりガソリン車が世界中を走ることになったのでしょうか?それは電気に比べ、ガソリン(液体)はエネルギー密度が高いこと、燃料補給が簡単なことなどが挙げられます。しかし、現在でもこれらの問題が解決された訳ではありません。では何故、再び電気自動車が注目されているのでしょうか。


これを説明する鍵が、「IT技術の進歩」と考えられます。


電気自動車の欠点である、「短い航続距離」を補うには、充電インフラの充実が必須となります。IT技術が現状ほど普及するまでは、初めて訪れる場所、不案内な場所で充電スタンドを見つけることは難しく、それを知らせる手段もありませんでした。しかし、IT技術の進歩は、充電スタンドを簡単に探す事を可能としてEVユーザーの電欠の不安を取り除くと共に、バッテリー容量を有効に利用できるようになりました。


GoGoEVでも、IT技術を通して、電気自動車ユーザーの皆様に、正確で、タイムリーな情報をお届けし、快適なカーライフをサポートしたいと思っております。


前置きが長くなりましたが、日産を例にとって電気自動車の歴史を振り返ってみます。


○「たま電気自動車」

1947年に登場した「たま電気自動車」は、鉛蓄電池を使用し、1951年頃までタクシーなどに使われていました。2ドアセダン、最高速度35km/h、1充電走行距離65kmでした。


(出典:日産自動車ウェブサイト)


○「プレリージョイEV」

1996年、リチウムイオン電池(円筒型)を搭載したEVとして「プレリージョイEV」が世界で初めて販売されました。最高速度120km/h、バッテリー総電力量8.6kWhでした。こちらのEVは法人向けとして販売されましたが、30台が各種企業・団体でリースとして使われました。

なお、リチウムイオン電池は1990年にソニーが初めて開発に成功したのですが、わずか6年で電気自動車に適用しました。この事からも、日産のEVへの力の入れ方がわかります。


(出典:日産自動車ウェブサイト)


○「アルトラEV」

プレリーEVが登場したおよそ2年後の1997年、日産はリチウムイオン電池を搭載した「アルトラEV」を発表しました。当時に世界最長の航続距離を達成したこの車は、日本と米国で約200台販売されました。

12モジュールからなるリチウムイオン電池はキャビンの床下に置かれ、航続距離は130kmと実用に充分な距離を確保しました。またABSや回生ブレーキを搭載し、最高時速は120km/hでした。高級オーディオやデュアルエアバッグなど高級車並みに装備も充実していました。


(出典:日産自動車ウェブサイト)


○「ハイパーミニ」

1999年には超小型EVとして、「ハイパーミニ」が日米で発表されました。全長2.7m以下、最小回転半径3.9mのコンパクトな2人乗りで、バッテリーは200ボルトの非接触インダクションAC充電器を用いることで、4時間必要です。今でも、非接触インダクションAC充電器を見かける事がありますね。

1充電あたりの航続距離は115km、最高時速は100km/hという性能でした。


(出典:日産自動車ウェブサイト)


○「リーフ」

2010年には日産は「リーフ」を市場投入すました。最新型の航続距離は228km、最高時速は140kmになります。

今後日産は、7車種の100%電気自動車を発売予定であると、中期経営計画において述べています。例えば、小型商用車や、インフィニティ・ブランドで100%電動のラグジュアリー・モデルを2014年までに揃えていくとの事であり、今後の展開が非常に楽しみです。


(出典:日産自動車ウェブサイト)


このように、日産のEV開発の歴史を見ると、長く開発して来たことが良くわかります。そして、「自動車本体」、「充電インフラ」、「IT技術」が上手く組み合わさったこれからの時代、電気自動車は利便性を向上させ、本格的な普及に進むことでしょう。


100%電気自動車だけではなく、プラグインハイブリッド車も含め、自動車の駆動が電気によって行われる時代が、徐々に近づいて来ているようですね。


●参考ウェブサイト

-日産自動車ホームページ

-日本の自動車技術240選

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