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2014年7月4日

【水素エネルギー】経済産業省が「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を公表

先週の6月24日、経済産業省(以下、経産省)は、水素社会実現に向けた関係者の取り組みを示した「水素・燃料電池戦略ロードマップ」のとりまとめ、発表しました。今回のロードマップが発表された翌日には、トヨタ自動車より燃料電池自動車(FCV)の2014年度内発売が発表され、産官が連携し、水素社会に向けた取り組みを発表した形となりました。


●GoGoEVコラム(2014年7月3日付)

-【FCV】燃料電池自動車を2014年度内に700万円程度で発売開始(トヨタ自動車)


経産省は昨年12月に水素・燃料電池戦略協議会を立ち上げ、今後の水素エネルギーの利活用のあり方について、産学官で検討してきました。今回とりまとめた「水素・燃料電池戦略ロードマップ」は、水素の利用、製造や輸送・貯蔵において時間軸ごとに目指すべき目標とその実現のための取り組みが示されています。


ロードマップでは3つのフェーズにわけ、取り組みが進められていくことになります。

 ・フェーズ1(現在~2025年頃まで)

 ・フェーズ2(2020年台半ば~2030年頃)・

 ・フェーズ3(2040年頃以降)



▲「水素・燃料電池戦略ロードマップ」の全体計画(出典:経済産業省ウェブページ)


フェーズ1では、家庭用燃料電池や燃料電池自動車(FCV)等の燃料電池技術の活用を拡大し、大幅な省エネの実現と、世界市場の獲得を目指しています。その後、2020年代後半までに供給側においては海外の未利用エネルギーを用いた水素供給システムを確立するとともに、需要側では水素発電の本格導入も視野に入れ、エネルギーセキュリティの向上を考えています。

その後、2040年頃から再生可能エネルギーや二酸化炭素回収・貯留技術と組み合わせたCO2フリーの水素の供給システム確立を目指します。


今回のロードマップで一際注目するのは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを、水素の可能性を世界に発信する場にしようという点です。日本は、水素やFCVに関する技術開発を長年行っており、世界の最先端を進んできました。その技術と、そして、技術に作られる未来を、世紀の大舞台でアピールすることは、日本の将来にとって、非常に大切です。


まずは2020年に向け、国内の水素関連産業が盛り上がっていくことを期待したいと思います。


●参考ウェブサイト

-経済産業省ニュースリリース(2014.06.24)

-水素・燃料電池戦略ロードマップ概要

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