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2015年7月20日
本日のコラムでは中国の自動車メーカー比亜迪(以下BYD社)のEVバス世界展開について取り上げます。同社は中国一の試算かと言われる王伝福氏が経営し、また、同社には投資家のウォーレンバフェット氏が会長兼CEOを務めることで知られるバークシャー・ハサウェイが投資しています。
これまでBYD社についてはGoGoEVでも何度か取り上げてきました。
●GoGoEV関連コラム:
-【EVバス】ロンドン初のEVバスを中国BYDオートが納車(2014年1月6日付)
-【EV】Daimler(ダイムラー)とBYDの合弁会社DENZAに、ABBが急速充電器を供給(2014年3月14日付)
-【EV】独ダイムラー・中国BYDによるEV「DENZA」、2014年9月より販売開始(2014年5月23日付)
同社は中国自動車メーカーの中、独ダイムラーとの提携など電気自動車を積極的に展開してきました。そのBYD社が現在、中国国内だけに留まらず、日本、アメリカ、欧州などで走り始めています。そのうちの一つ、国土交通省の補助金を活用し導入され走行している京都急行バス株式会社の例を詳しくご紹介します。
京都急行バスは、京都駅八条口~京都女子大学前の循環一周10kmのルートを走行させるため2014年に5台の導入を決定、今年2月より走行を始めています。その様子がYoutubeにて公開されています。
映像を見る限り、走行時の音はとても静か、性能としても普通のバスと遜色ない様子ですね。ただ、車両重量が一般的なバスに比べて重く、今回は保安上の制限を付した上での保安基準緩和認定を行っての導入となったようです。京都急行バスも車両の後部座席が随分高い位置になっていますが、おそらくバッテリが入っているのでしょうね。
▲京都急行バスが導入したBYD社製EVバス(出典:朝日新聞社)
このように航続距離確保のためバッテリをある程度積むことで車重が重くなる例は米国電気自動車メーカー、テスラモーターズのModel Sでも指摘されています。電気自動車はバッテリを積めば積むほど航続距離は伸びますが、それに伴い価格が高くなり、また重くなります。そのバランスがメーカーの設計者にとって難しいところですが、あまり重くなりすぎると既存インフラが対応できない場合があります。例えば、橋や機械式立体駐車場などがEVバスやEVで使用できない事例もあります。
とは言え、電池性能は日進月歩で向上しており、それに伴い、車両重量も軽くなってくることが予想されます。これを考えると、EVにとって電池技術がいかに重要かあらためて思わされます。今後、ますますバッテリ技術が進歩する事を期待したいところです。
●参考ウェブサイト:
-「地域交通グリーン化事業」の対象案件の決定について(国土交通省自動車局環境政策課)
-米国でプレゼンス高めるBYD、カリフォルニアにEVバス60台納入
中国BYDの電気自動車、タイで輸入販売
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