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2017年10月23日
ドイツ・ダイムラー社の子会社、三菱ふそう・トラックバスが開発し、今年7月より量産が始まった「eCanter」が、この度、ヤマト運輸およびセブン・イレブン・ジャパンの配送トラックとして採用されました。
今後2年間で500台のeCanterが製造される見込みであり、日本をはじめ、世界中でEVトラックをみかけるようになるかも知れません。
そこで本日のコラムでは、「eCanter」について取り上げたいと思います。
▲三菱ふそう・トラックバス「eCanter」(出典:三菱ふそう・トラックバス WEBサイト)
三菱ふそう・トラックバスにおいてEVトラックの開発が始まったのは2000年代の後半とみられ、2010年9月のフランクフルトモーターショーに「キャンターE-CELL」として初出典されました。その後、2013年頃より国内外で実証試験が行われ、2016年9月のフランクフルトモーターショーでは「eCanter」に名前を変え、出展されます。
同時に、三菱ふそう・トラックバスは、電池を製造する独メルセデス・ベンツ・エナジー社、充電設備の展開を進める米ChargePoint社、高速充電技術を開発するイスラエルのStoreDot社等へ出資し、eCanterの量産体制を整えていきました。そして、今年7月、日本とポルトガルの工場での生産開始に至りました。
▲eCanter運転イメージ(出典:Youtube)
日本国内において、量産車はまず、ヤマト運輸、セブン・イレブン・ジャパンの配送車として納入され、ヤマト運輸には2018年3月までに、セブン・イレブン・ジャパンには2018年夏までに、それぞれ25台ずつ納入される予定となっています。
▲ヤマト運輸に納入される予定の「eCanter」イメージ(出典:ヤマト運輸 WEBサイト)
▲セブン・イレブン・ジャパンに納入される予定の「eCanter」イメージ(出典:セブン・イレブン・ジャパン WEBサイト)
なお、今年5月には三菱ふそう・トラックバス川崎工場内に「eCanter」用急速充電設備「EVパワーチャージャー」が8基設置され、GoGoEVにも掲載させて頂きました。2年後の2019年を目処に一般発売が開始される予定であり、今後、徐々にEVトラックを見かけることも多くなるかも知れません。
▲三菱ふそうトラック・バス(株) EV Power Charger 充電ステーション1
最後に、「eCanter」の主要緒元をご紹介したいと思います。
■定員:3人
■車両総重量:7,490kg
■モーター:135kW/390N・m(永久磁石式同期モーター)
■バッテリー:リチウムイオンバッテリー11kW×6個
■最高速度:80km/h
■1充電航続距離:100km
■充電時間: (普通充電6kW)11時間
(CHAdeMO急速充電45kW)1.5時間
電池容量などが選べるオプションもあるようで、近い将来、様々なところでEVトラックを見かけることも多くなりそうです。
今後、三菱ふそう・トラックバスの「eCanter」を起点とし、他社からも様々なEVトラックがリリースされることも期待したいと思います。
●参考ウェブサイト:
-ヤマト運輸が三菱ふそうの電気小型トラック「eCanter」を導入(2017年10月19日付ヤマト運輸ニュースリリース)
-セブン‐イレブンと三菱ふそう2017 年 12 月 18 日より「EV配送車」の導入を開始(2017年10月20日付セブン‐イレブン・ジャパンニュースリリース)
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