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2017年11月27日

【東京モーターショー2017】メルセデスベンツ・SMARTが提案する電動自動車

2017年10月27日(金)~11月5日(日)に行われた東京モーターショー2017において展示された電動自動車(電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池自動車)について、各社ごとのラップアップを先週より行っています。

これまで6回にわたって、トラックタイプを除く日本メーカーについて取り上げてきました。第一回はトヨタ自動車、第二回はHONDA、第三回は日産自動車、第四回は三菱自動車、第五回はダイハツ、第六回はSUZUKIについて見てきました。


続く本日からは数回に分け、海外メーカーに注目してみたいと思います。第七回目は独メルセデスベンツおよびSMARTの提案する電動自動車についてご紹介します。


●GoGoEV関連コラム

-【東京モーターショー2017】コンセプトカーから、東京モーターショー2017を読み解く(2017.11.03付)

-【東京モーターショー2017】トヨタ自動車が提案する電動自動車(2017.11.11付)

-【東京モーターショー2017】HONDAが提案する電動自動車(2017.11.14付)

-【東京モーターショー2017】日産自動車が提案する電動自動車(2017.11.17付)

-【東京モーターショー2017】三菱自動車が提案する電動自動車(2017.11.20付)

-【東京モーターショー2017】ダイハツが提案する電動自動車(2017.11.22付)

-【東京モーターショー2017】SUZUKIが提案する電動自動車(2017.11.24付)


ドイツ・シュトゥットガルトに本拠地を置くダイムラー社が展開するブランド、メルセデスベンツおよびSMARTは、いずれも高級車のカテゴリーとして認知されています。同社はこれまで、プラグインハイブリッド車を中心に電動化に取り組んできていましたが、ここにきて、一気に進めようとする動きがあります。以下、メルセデスベンツおよびSMARTについてそれぞれ見ていきたいと思います。


メルセデスベンツ Concept EQA

同社は充電可能な電動自動車モデルをEQブランドとして展開していますが、そのEQブランドのコンセプトを示す自動車が「Concept EQA」です。これまで、様々なモーターショーを通じてEQという名のコンセプトカーは提案されてきましたが、今回のEQAは最高出力200kW、航続距離400km以上で、かつ、フロントグリルは走行モードによってデザインが変わる仕掛けとなっています。


電気自動車としての特徴は、4輪それぞれを駆動する4WDタイプであり、加速性や航続性などが加味された、まさに理想の電気自動車といったイメージが具現化されたコンセプトカーとなっていました。


▲Concept EQA


メルセデスベンツ C350e

C350eは日本でも発売されているプラグインハイブリッド車(PHEV)です。リチウムイオンバッテリーを6.2kWh搭載、EVモードのみでおよそ28kmの走行が可能です。今後、メルセデスベンツとして2022年までに10モデル以上の電動自動車を投入する予定であり、その重要な一角を占めるのがこの自動車でした。

なお、メーカー希望小売価格は726万円、展示されていた車両はオプションを含め813万円でした。



メルセデスベンツ GLC F-CELL

GLC F-CELLは、今回の東京モーターショーにおいて唯一展示された、プラグイン水素燃料電池自動車(Plug-in FCV)でした。同社はこのコンセプトを2013年頃より徐々に温め、昨年、このGLC F-CELLをお披露目しています。

気になるスペックは、リチウムイオンバッテリーを13.8kWh搭載し、EVモードで49kmの航続が可能です。また、出力147kW、最大トルク350Nmはまさに電動自動車の特性を活かしたと言えるかも知れません。


▲Concept EQA


SMART Vision EQ fortwo

ダイムラー社はSMARTブランドでもこれまで電動化を進めてきました。2012年にSmart fortwo Electric Driveが登場、日本にも2013年頃より徐々に導入されていきました。その延長にあるのが、新しいコンセプトモデル「SMART Vision EQ fortwo」です。


SMART vision EQ fortwoはハンドルやブレーキ・アクセルのペダルも存在しない、完全自動運転車をイメージしています。用途としてはカーシェアリング専用車として考えられており、同社が考える未来のモビリティがどのようになるかを具体的に、また分かり易く提示したと言えそうです。なお、フロントグリルには「お先にどうぞ」などのサイン表示ができるようになっており、他の自動車や歩行者などとの意思疎通なども行っていくことを想定しているようです。まさに、新たな自動車と言ったイメージを感じました。


▲Smart Vision EQ fortwo


SMART forfour Electric Drive

SMARTでは、現在販売している電気自動車についても展示を行っていました。17.6kWhのバッテリーを搭載、航続距離は154kmです。fortwoと異なるのは4人乗りになった点。ただし、コンパクトで小回りが利くところは変わっていないようです。


欧州などにいくと、SMARTが走っているのを良く見かけますが、日本では見かけることはあまり多くありません。ただ、プレミアム・コンパクトカーらしい雰囲気も漂い、さすがSMARTと言ったところも感じます。さらに、充電状況のチェックやエアコンの操作もスマートフォンとの連携によって実現しており、最新の電気自動車に引けを取らない性能を備えています。


▲Smart forfour Electric Drive



以上、本日のコラムではダイムラー社が展開するメルセデスベンツ、ならびにSMARTについて見てきました。現在、メルセデスベンツからは4車種のプラグイン車が、SMARTからは1車種の電気自動車が販売され、上述の通り、同社はこの流れをさらに加速させる見込みです。今後、2022までに10モデル以上の電動車種の展開が予定され、電動自動車業界に新たな風を起こしてくれることを大いに期待したいと思います。

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