2013年7月5日(金) 18時
EVを用いたカーシェアリングの実証実験や事業は、これまで長いこと行われてきましたが、なかなか上手くいっていませんでした。しかし、ここに来て、徐々に広がりを見せています。
まず、その歴史を遡ってみたいと思います。
電気自動車を使ったカーシェアリングの考えは昔からありますが、おそらくその走りは90年代後半の”station carsプロジェクト”ではないかと思われます。これは、米国カルフォルニア州ベイエリア(サンフランシスコ/オークランド周辺)において、BART(近郊鉄道)駅に充電スタンドを設置、パーク&ライド方式で電気自動車を利用することを想定した実証試験でした。
しかし、当時は、航続距離などの電気自動車の性能に課題があったことなどから、発展するには至りませんでした。
しかし、ここ数年、混雑都市を中心に、様々なプロジェクトが動き始めています。その一部をご紹介します。
・フランス
パリがEV先進都市に変身、3000台のシェアリングに取り組む・ドイツ
ドイツ・三大自動車メーカがカーシェアに参入・アメリカ
I-GO’s electric car plans・日本
タイムズカーシェア(電気自動車)この中で、特に興味深いのが、米国シカゴを拠点とする「i-GOカーシェアリング」です。この会社(NPO)では「太陽光パネル」+「EV充電」+「カーシェア拠点」の設置を目指しています。
プロジェクトは2011年に発表され、当初11箇所のスタンド設置を目指していました。2013年時点でその実現には至っていないようですが、今後の展開が楽しみです。
化石燃料起源の電力が含まれる系統電力を使わない、本当の意味で「Zero Emission」の時代が、徐々に近づいてきましたね。