GoGoEVからのお知らせや、アンケートの結果、充電スタンド関連企業のプレスリリースを掲載しています。
2016年5月2日
電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)ユーザーの皆様は、この一年で随分と急速充電設備・普通充電器の整備が進んだとお感じになられているのではないでしょうか?事実、急速充電スタンドは2015年3月末には4,700ヶ所だったものが、今年3月末時点では6,700ヶ所となりました。それに加え、普通充電スタンドも2,500ヶ所程度増加、2016年4月末時点のGoGoEV登録数は15,765件となりました。
▲GoGoEV・充電スタンド登録数推移
公共の場で使われる充電環境は随分整ってきたと思われる一方で、充電待ちや充電スタンドへのガソリン車駐車などの課題も未だあり、まだまだ充電環境は整っているとは言い難い面もあります。これについて、2015年末にNHKのニュース7で取り上げられた報道があります。
報道の中でも取り上げられていますが、混雑する急速充電スタンドを中心に充電器の複数設置が重要であるとの点も指摘されています。これについてGoGoEVでも以前より簡単な計算モデルを作り取り上げてきました。
○GoGoEV関連コラム:
-【EV充電器】簡単な計算で充電待ちの時間を予測してみる(2015年4月28日付)
-【EV充電器】「充電放置車」による充電待ち時間はどれくらい??(2015年5月1日付)
-【EV充電器】充電器を2台に増やすと待ち時間は○分の1に!(2015年5月29日付)
GoGoEVユーザー様からの口コミやご意見などを拝見していますと、日本充電サービス(NCS)を中心とした課金サービスが本格的に始まって以降、急速充電は本当に必要とする人を中心に行われ、どちらかと言うと長時間の駐車時に利用でき、コストの安い普通充電のニーズが高まってきたというように思われます。
それでは、充電器の設置を後押ししてきた国はどのように考えているのでしょうか。今年3月に経済産業省は新たに取りまとめた「EV・PHVロードマップ」を見てみたいと思います。概要を同省のウェブサイトから急速充電器に関する点のみを抜粋すると以下のように書かれています。
すなわち、ある程度の急速充電器の整備が進んだという認識でいるということがわかります。今後については、運営の安定のためにEV・PHVユーザーが広く薄く負担する仕組みの検討が重要との指摘がされています。そして、さらに力を入れようと考えられているのが、住宅や職場における基礎充電設備の導入拡大です。つまり、より多くの充電が駐車中にされることを目指していることがわかります。
一方で、私たちGoGoEV事務局としてユーザー様の声などを見ていると、現在の急速充電スタンドの状況はまだまだEV・PHEVが多くの人に使いやすいものとなっていない事がわかります。
先日のアンケート結果を再度抜粋したいと思います。
【充電中の具体的な困った事案/コメント】
●充電スペースにガソリン車が多く停まっていることがあり、困る。
●充電スペースの独占。充電が終わっているのに帰ってこない。(次の人へのスペースが確保されていれば、置きっぱなしでも許せるのに…)
●充電中は車内空調が使えないので、周りに何もない充電スポットだと冬場は寒く、夏場は暑い。
●屋根がない充電スポットだと雨の際、プラグ口が大丈夫が気になる。
●途中で勝手に充電プラグを抜かれる。
●充電器が故障して途中で止まっている。
●正規の位置に停車すると、充電ケーブルの長さが足りず、自車の充電コネクタ接続口に届かない場合がある。
●雨天時、屋根が無い場合、傘を差しながらのケーブル接続になるので大変。
このように、充電スタンドを設置し、電欠を回避すれば良いというところから、新しくニーズが出始めているようにも思われます。もちろん、ある程度の数の急速充電スタンドが設置されたからこその話でもあろうかと思いますが、て雨対策なども女性層の取り込みなどにはもっと広がりが必要かもしれませんね。
さらに、急速充電スタンドへの普通充電器の設置なども待ち時間対策にある程度有効となる可能性があると思います。普及初期のころには普通充電器のみだったスタンドにも急速充電器が設置されるケースが多くなりましたが、当初設置された普通充電器(多くはコンセント)は放置されたままの場合も散見されます。
例えば、それぞれの良さを活かした使い方を再度考え、急速は15分程度でさくっと終わり、残りは普通充電器につなぎ、お買い物や用事を済ますなど、複合的な使い方をしても良いかもしれません。急速充電スタンドや充電器台数を増加することも一つの案ではありますが、普通充電器を上手く導入することで、より急速充電器を効率的に使っていくことも設置主の皆様には考えて頂ければと思います。
●参考ウェブサイト:
-電気自動車・プラグインハイブリッド自動車の普及に向けて、「EV・PHVロードマップ」をとりまとめました(経済産業省・平成28年3月23日)
-【GoGoEVアンケート結果・その1】 EV・PHEVユーザーの充電待ちの許容時間は?(2016年3月14日付GoGoEVコラム)
-【GoGoEVアンケート結果・その2】EV・PHEVユーザーの充電中に取る行動とは!?(2016年3月18日付GoGoEVコラム)
2016/5/26 17:12
radolf2014 様 GoGoEV事務局です。記事へのコメント有難うございます。仰られる通り、EVユーザー、充電スタンドオーナー、また税金を投入した国民全体に利益が出るという事でないといけないのでしょうね。
そもそも、1基500万円~1000万円もするような急速充電器+工事費はあまりにも高く、さらに、電力契約も電圧による基本料金が設定されるため充電料金が高くなっていると思われます。それを考えれば、経済的に成り立つようなビジネスモデルをいち早く作らなければ、充電スタンドビジネスは経済的な理由から淘汰されることになり、出先での充電サービス自体が維持できなくなる可能性もあると思います。その意味で、外での充電で単なる「電力供給」以上の価値が発生すれば良いのでしょうかね。
何か良いアイディアがあればご共有のほどお願いします。
2016/5/14 06:35
なぜ普通に「料金が高い」と一言書けなかったのかと。普通充電器も決して安いとは言えず、普段家で充電していれば「月掛けカード」は必要が無い上に、維持するのに2000円もかかってしまったら、日々の電気代以上にコストがかかる。この電気代のコスト高は確実に「EV社会の首」をしめる。また、使われない充電器はそれだけで「駐車場管理や維持」に浪費されているハズであり設置側のホテルや商店側にも負担を強いる。
この事実に目をつぶらず、しっかりした「EV社会のビジネスモデル」を作るべき知恵が必要と思う。最近では「車で充電→家で使う」という事も容易に出来るため「定額カードも破綻」するのではんないか?しっかり警笛を鳴らすべき。
2024年11月18日 【結果報告】環境問題への対策のための実証実験【昼充電へのシフトによる環境貢献】New |
2024年11月5日 環境問題への対策のための実証実験が終了しました【ご協力への感謝と参加特典のご案内】 |
2024年10月17日 パワーエックス 月額プラン「PowerX First」の提供開始を発表!業界最安級の従量課金制でEV充電のファーストクラスを実現 |
2024年10月1日 idemitsuでんきの【3つのおトク】!新規入会で電気料金が割引になるキャンペーンも実施中!【11月30日まで】 |
コメントをするにはログインまたはユーザー登録が必要です