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2017年3月20日

【マイクロモビリティ】チョイモビヨコハマが1年半ぶりに本格復活!

GoGoEVコラムではこれまで何度かマイクロモビリティについて特集をしています。昨年10月に掲載したマイクロモビリティについての記事は思った以上に反響が大きく、これらマイクロモビリティの実証実験が単発で行われていることについての危惧や心配の声なども聞かれました。

これまで行われた実証実験では自動車会社がマイクロモビリティの自動車本体(例:日産「ニューモビリティコンセプト」やホンダ「MC-β」)を提供し、自治体などと共同で設置された実行委員会などにより実験が行われてきました。


○GoGoEV関連コラム

-【EV】小型モビリティと街づくりの今 ~実証試験「その後」まとめ ~(2016年10月28日付)

-【EV観光】超小型EVで巡る本部半島「Ha:moちゅらまーい」プロジェクト(2016年2月1日付)

-【EV】チョイモビヨコハマ「安全運転講習会」に行ってきました(2014年5月1日付)

-【EV】チョイモビヨコハマへ登録しました!(2014年4月30日付)


それに対して今回、横浜では、これまで実証実験を中心的に担ってきた「横浜市温暖化対策統括本部」ならびに「チョイモビ ヨコハマ実行委員会」に変わり、日産自動車系列のレンタカー会社である株式会社日産カーレンタルソリューションが運営会社となりました。


2015年9月末にチョイモビヨコハマが終了して以降、日産本社や日産レンタカーの店舗にてレンタカー(1時間1080円/1日最大8640円)として借りられるサービスも2016年3月まで行われていましたが、今回、運営体制や料金体系も大きく変更し、カーシェアサービスとして本格的に復活することになりました。


つまり、マイクロモビリティのカーシェアビジネスにおいて、事業化に向けて大きく前進したということになりそうです。


さて、新たに始まった「チョイモビヨコハマ」のサービスについて見ていきたいと思います。


まずこれまでの実証実験と比べて大きく変わったと特徴的なのは、以下5点ではないかと思います。

1. 提供されるマイクロモビリティ台数は25台2. 乗り捨てではなく、同じ場所に戻す「ラウンドトリップ方式」を採用3. 事前講習がウェブ上から可能に4. 専用会員カードが廃止となり、IC付き運転免許証で利用が可能5. 料金が1分単位から15分単位となり、上限金額3000円

これらについて以下で見ていきましょう。


1. 提供されるマイクロモビリティ台数は25台

まず、提供されるマイクロモビリティの台数ですが、2014年当時は70台が提供され、その後、さらに増加することも想定されていました。しかし、2015年9月からの実証実験で台数は50台に減少させています。また、貸出場所、返却場所も以前は60箇所程度が準備されていましたが、今回は14箇所に1〜2台配置されることになりました。


この変更は次に述べる「乗り捨て方式」から「ラウンドトリップ方式」への変更が一つの要因と考えられますが、それらに加えて、2年間の実証実験の成果を反映させると共に、利用対象者を観光客や、地元の買い物などに使う方に絞ったと思われます。


▲チョイモビヨコハマで使われる日産ニューモビリティコンセプト(出典:チョイモビヨコハマwebサイト)


2. 乗り捨てではなく、同じ場所に戻す「ラウンドトリップ方式」を採用

実証実験中には、好きなところでマイクロモビリティを借り、好きなところで返すことができました。その場合、自動車を回送する必要があり、一部の返却場所には自動車が集まるなどの問題が発生します。

これに対し、今回のサービスでは基本的に、貸渡場所と返却場所は同じとなり、一般的なレンタカーなどと同様のサービスが採用されました。ただし、みなとみらい地区を中心に横浜市内の12箇所に1〜2台の一時駐車スペースが設けられ、チョイモビ利用者は空いていれば自由に停車させることができます。




▲チョイモビヨコハマの貸渡・返却ステーションおよび一時駐車スペース一覧(出典:チョイモビヨコハマwebサイト)



▲チョイモビヨコハマ一時駐車スペースの例(出典:チョイモビヨコハマwebサイト)


3. 事前講習がウェブ上から可能に

事前講習についてですが、これまでは専用の講習を受ける必要がありました。それに対し、今回始まったサービスでは基本的に申し込みの際に以下の動画を見て、チョイモビの使い方を理解するということで、別途講習が不要になりました。

これは本当に大きく、ウェブで申し込みが完結することから、裾野が一気に広がる可能性があると思われます。


4. 専用会員カードが廃止となり、IC付き運転免許証で利用が可能

これまでの実証実験の際にチョイモビヨコハマを利用するには、別途交付された専用カードで認証した上で利用開始する仕組みとなっていましたが、今回、そのカードが廃止され、免許証によってマイクロモビリティを起動して利用を開始できる仕組みとなりました。

事前講習のウェブ化も含め、本当に使いやすくなったと感じます。


5. 料金が1分単位から15分単位となり、上限金額3000円

最後に、気になる料金ですが、これも大きく変わりました。これまで、1分20円ないしは30円の料金設定であったのに対し、今回は基本料金200円、15分あたり250円、上限3000円となりました。(※いずれも税込)

従って、1時間使う場合には1200円、3時間以上使う場合は何時間使っても3000円ポッキリとなります。つまり、横浜を観光などでまわるときにはとてもリーズナブルに感じるよう設定されています。


▲チョイモビヨコハマ料金体系(出典:チョイモビヨコハマwebサイト)


以上、本日のコラムでは本格復活したチョイモビヨコハマについて特集しました。筆者も早速申し込みを行い、新サービスを早速使ってみたいと思います!その際はレポートしますので、そちらもご期待ください。


●参考ウェブサイト:

-チョイモビ ヨコハマ公式ウェブサイト

-3月17日から「チョイモビ ヨコハマ」

ラウンドトリップ型カーシェア実験スタート!(横浜市2017年3月8日付発表資料)

-「チョイモビ ヨコハマ」の新たな展開がスタート!(横浜市2015年10月23日付発表資料)

-「チョイモビ ヨコハマ」実証実験を1年延長(横浜市2014年9月19日付発表資料)

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