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2017年12月11日
東京モーターショーに出展された展示車両が日本各地をまわっています。先月23日(祝・木)から26日(日)には名古屋で、今月8日(金)から本日11日(月)までは大阪でモーターショーが行われました。今後、福岡では来週15日(金)から18日(月)まで、札幌では2018年1月19日(金)から21日(日)、仙台では2018年2月10日(土)から12日(月)の予定で行われます。
GoGoEVコラムでは、先月より東京モーターショー2017において展示された電動自動車(電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池自動車)を、各社ごとのラップアップしてきました。
これまで9回にわたって、一社ずつ取り上げました。第一回はトヨタ自動車、第二回はHONDA、第三回は日産自動車、第四回は三菱自動車、第五回はダイハツ、第六回はSUZUKI、第七回は独メルセデスベンツおよびSMART、第七回はフォルクスワーゲン、第八回はAUDI、第九回はポルシェについて見てきました。
第十回目の今回は、電気自動車・プラグイン自動車の導入にいち早く取り組んできたBMWについてご紹介したいと思います。
●GoGoEV関連コラム
-【東京モーターショー2017】コンセプトカーから、東京モーターショー2017を読み解く(2017.11.03付)
-【東京モーターショー2017】トヨタ自動車が提案する電動自動車(2017.11.11付)
-【東京モーターショー2017】HONDAが提案する電動自動車(2017.11.14付)
-【東京モーターショー2017】日産自動車が提案する電動自動車(2017.11.17付)
-【東京モーターショー2017】三菱自動車が提案する電動自動車(2017.11.20付)
-【東京モーターショー2017】ダイハツが提案する電動自動車(2017.11.22付)
-【東京モーターショー2017】SUZUKIが提案する電動自動車(2017.11.24付)
-【東京モーターショー2017】メルセデスベンツ・SMARTが提案する電動自動車(2017.11.27付)
-【東京モーターショー2017】フォルクスワーゲンが提案する電動自動車(2017.12.01付)
-【東京モーターショー2017】AUDIが提案する電動自動車(2017.12.04付)
-【東京モーターショー2017】ポルシェが提案する電動自動車(2017.12.08付)
BMWはドイツミュンヘンを拠点とする自動車メーカーで、スポーツカーやセダンを中心にSUVなどのラインナップもあります。また、i3やi8をはじめとするEV、PHEV開発を早くから行っており、i3は2016年にドイツで最も売れたEVとなりました。ただ、残念ながら今回の東京モーターショーでは、コンセプトカーも含め、新たなEV・PHEVの展示はありませんでした。以下、BMWブースにて展示された電動自動車をご紹介します。
2014年に日本で発売が開始されたBMW i3は、その製造工程でも全電力を再生可能エネルギー起源とすると共に、全素材がリサイクル可能な素材から作られた、まさにBMWのビジョンを体現した自動車です。今回の東京モーターショーでは、全国3台限定のi3レンジエクステンダーモデルの「All-White」特別仕様車が展示されました。
ポイントはフロント・フードがボディーカラーと同色のパリス・ホワイトとなっている点が特徴で、価格は税込499万円とのことです。
▲BMW i3
BMW i8 Protonic Frozen Yellowは、全国限定4台(左ハンドル2台、右ハンドル2台)のi8特別仕様車です。BMWのブースの中でも一際目立っており、キャッチフレーズ「異端を極めた存在。異彩を放つ走り。」がそのまま当てはまるような車でした。なお、気になるお値段は税込2298万円だとのことです。
▲BMW i8 Protonic Frozen Yellow
BMWのセダンシリーズの中で最高級車に位置付けられる7シリーズ。そのPHEVモデルが740eです。直列 4 気筒ツインパワー・ターボ・エンジン(190kW)と電気モーター(83kW)を搭載し、トータル240kWの出力となります。また、リチウムイオン電池9.2kWhを搭載し、EVモードのみで42km(JC08モード)の走行が可能です。なお、充電はCHAdeMO方式には対応しておらず、200V普通充電のみとなっています。
日本のBMWディーラーでの取り扱いもあり、価格は1169万円から。
▲BMW 740e
BMWの顔と呼べるのが5シリーズ。その中でセダンタイプPHEVモデルとして設定されたのが530eです。エンジンこそ直列 4 気筒ツインパワー・ターボ・ガソリンエンジン(135kW)と7シリーズに劣りますが、電気モーター(83kW)やリチウムイオン電池は同等性能のものを搭載しています。なお、現行の530eではCHAdeMO方式には対応しておらず、200V普通充電のみとなっていますが、東京モーターショーの展示では非接触充電の適用についても展示されていました。。
日本のBMWディーラーでの取り扱いもあり、価格は793万円から。
▲BMW 530eおよび非接触充電
BMWでは二輪車も販売していますが、9月より日本国内でも電気バイクの発売を開始しました。「C evolution」はBMWらしさに加え、将来への持続性を加えた、二輪車版「i3」といった位置づけのバイクです。充電は100Vおよび200V普通充電スタンドでも可能であり、この点は、国内他社の電気バイクなどとも異なるところですね。
なお、価格は税込154.9万円からとなっています。
▲BMW C evolution
以上、本日のコラムではBMWの展示について見てきました。BMWはコンセプトカーでスポーツカータイプの自動車を出品しましたが、主軸となる自動車については電動車両を多く揃えていた印象を受けました。その意味でも、BMWにとって電動車両と言うのが、「特別な存在」から「普通の存在」に変わりつつあることを感じました。
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