GoGoEVでは電気自動車（EV）、プラグインハイブリッド車（PHEV）の中古車価格をおよそ3ヶ月毎に調査しています。前回、前々回、前々々回はそれぞれ、今年4月頭、1月頭、昨年10月頭に調査を行いました。前回調査から丁度3ヵ月となりましたので、中古車価格調査を行いましたので、結果をご報告いたします。

これまでの調査と同様、大手中古車検索サイトである、カーセンサー（http://www.carsensor.net/）およびGoo-net（http://www.goo-net.com/）の検索結果を用い、掲載台数が多い順で表示しています。

ただし、カーセンサーおよびGoo-netの両方に同じ自動車が掲載されている場合もありますので、両方の合算が中古車市場の全体数とはなりませんのでご注意ください。

LEAFの中古車台数は4月より増加し、遂に1,000台の大台に到達。平均価格も下落しており、最安値の車体本体価格は30万円を切っています。バッテリーとしての活用を考えた場合でも、平均価格帯の自動車でもLEAFは相当お得と言えると思われます。

・新車定価：223.8万円〜（補助金交付後、税抜き）

・カーセンサー（掲載数：1,035台）：29.9万円〜341.9万円（車両本体価格のみ）、平均129.8万円（9.2万円下落）

・Goo-net（掲載数：1,114台）：29.9万円〜356.0万円（車両本体価格のみ）、平均135.9万円（9.6万円下落）

ほとんど在庫の動きがみられない旧型プリウスPHVですが、価格だけはジリジリと低下しています。これまで、プリウスPHVの価格はあまり変動がなかったのですが、新型プリウスPHVの影響と思われます。また、新型プリウスPHVは300万円台後半となり、中古車と言うよりも新古車の扱いで市場に流れているようです。

・新車定価：282.0万円〜（補助金交付後、税抜き）

・カーセンサー（掲載数：380台）：74.8万円〜469.0万円（車両本体価格のみ）、平均149.0万円（10.8万円下落）

・Goo-net（掲載数：358台）：74.8万円〜469.0万円（車両本体価格のみ）、平均161.6万円（10.7万円下落）

アウトランダーPHEVの在庫は前回調査よりさらに減少し、中古車価格も安定して推移います。このことから、依然、根強い人気があることが伺い知れます。ただ、最安値帯では130万円台から購入できるようになっており、エントリーとして購入することも可能になったのも嬉しいところです。

・新車：313.0万円〜（補助金交付後、税抜き）

・カーセンサー（掲載数：254台）：133.9万円～420.0万円（車両本体価格のみ）、平均318.0万円（3.1万円上昇）

・Goo-net（掲載数：244台）：133.9万円～420.0万円（車両本体価格のみ）、平均239.8万円（5.5万円上昇）

アイ・ミーブの中古車在庫台数もトヨタプリウスPHVと同様、この3ヶ月でほとんど増減なく、市場で大きな動きは無いように思われます。ただ、平均価格はジリジリと値下がりしています。また、50万円台以下の自動車数もそれなりに揃ってきており、電池性能の劣化が気になるところですが、LEAF同様、単なる電池として割り切ったとしてもお値打ちと言える価格と言えそうです。

・新車定価：197.4万円〜（補助金交付後、税抜き）

・カーセンサー（掲載数：141台）：38.0万円〜210.0万円（車両本体価格のみ）、平均70.0万円（5.9万円下落）

・Goo-net（掲載数：133台）：38.0万円〜210.0万円（車両本体価格のみ）、平均96.7万円（1.0万円上昇）

BMW i3はこの3ヶ月で在庫台数が30台程度増え、平均価格も10万円程度下落しています。また、遂に最低価格は200万円を割り込みはじめています。ただ、まだまだ中心価格帯は200万円台後半となっています。なお、レンジエクステンダー車も200万円台前半からラインナップされており、i3の中古車購入を検討されていらっしゃる方はチャンスかもしれません。

・新車：485.5万円〜（補助金交付後、税抜き）

・カーセンサー（掲載数：87台）：198.0万円～369.9万円（車両本体価格のみ）、平均279.9万円（15.0万円下落）

・Goo-net（掲載数：71台）：199.9万円～369.9万円（車両本体価格のみ）、平均269.6万円（7.6万円下落）

ミニキャブ・ミーブ（バンタイプ）の在庫台数においても、前回調査から大きな変化は見られていません。ただし、低価格帯の自動車が増加したことから平均価格が前回より下がっています。業務用としてトライアル導入を検討されていらっしゃる方には、中古車はリスクが少なくおすすめと言えそうです！

・新車：153.8万円〜（補助金交付後、税抜き）

・カーセンサー（掲載数：53台）：35.5万円~169.0万円（車両本体価格のみ）、平均68.0万円（20.0万円下落）

・Goo-net（掲載数：40台）：40.0万円〜169.0万円（車両本体価格のみ）、平均-万円

在庫台数にはあまり変化はありませんが、平均価格が前回より100万円以上低下しています。ただ、最低価格は変わっておらず、全体的に値段が落ちているように思われます。ただ、それでも最低価格が1000万円を下回ることはなく、まだまだ超高級車であることは変わりありません。

・新車：1823.5万円〜（補助金交付後、税抜き）

・カーセンサー（掲載数：27台）：1150.0万円～2019.0万円（車両本体価格のみ）、平均1358.4万円（120.6万円下落）

・Goo-net（掲載数：24台）：1197.9万円～2019.0万円（車両本体価格のみ）、平均-万円

スマート・フォーツーエレクトリックドライブは、前回調査以降、在庫台数の若干の増加となりました。限定モデルであったBRABUSモデルや、ディズニーエディションも在庫があるようですので、ファンの方は今がチャンスかも知れません！

・新車：なし

・カーセンサー（掲載数：16台）：78.8万円～245.0万円（車両本体価格のみ）、平均118.0万円（14.0万円下落）

・Goo-net（掲載数：17台）：98.9万円～245.0万円（車両本体価格のみ）、平均115.0万円（1.1万円下落）

ミニキャブ・ミーブトラックは在庫がジリジリと少なくなっており、平均価格は下がっていますが、50万円を下回るような低価格帯の在庫はほぼ、なくなりつつあります。新車でも買うことが難しいことから、今後、中古車市場でも在庫減少が続くと思われます。

・新車：136.1万円〜（補助金交付後、税抜き）

・カーセンサー（掲載数：12台）：48.8万円～89.8万円（車両本体価格のみ）、平均85.2万円（2.8万円下落）

・Goo-net（掲載数：11台）：79.0万円~107.8万円（車両本体価格のみ）、平均-万円

モデルSは前回調査時点より在庫台数は大きく変化していませんが、最低価格は遂に600万円を下回ってきました。平均価格もジリジリと下がっており、低価格でいち早く手に入れたいとお考えの方は中古車はお薦めと言えるかも知れません。

・新車：760.0万円～

・カーセンサー（掲載数：16台）：685.0万円～1480.0万円（車両本体価格のみ）、平均900.0万円（17.3万円下落）

・Goo-net（掲載数：7台）：599.8万円～968.8万円（車両本体価格のみ）

前回より1台在庫が減少しています。あまり動きが少ない自動車ですので、このように1台変化しただけでも目立ちます。ただ、最低価格も470万円からと、ちょっと簡単には買えるとは言えそうもありません。

・新車：なし

・カーセンサー（掲載数：4台）：470.0万円～780.0万円（車両本体価格のみ）、平均578.4万円（10.4万円上昇）

・Goo-net（掲載数：3台）：470.0万円～780.0万円（車両本体価格のみ）、平均-万円

以上、2017年度2回目の調査を行いました。遂にリーフが1000台を突破すると共に、アウトランダーPHEVは中古市場でも人気が続いていることがわかりました。また、プリウスPHVは徐々に新型車が出始めていますが、中古市場ではまだまだ旧型が主流のようです。ただし、新型車の影響を受け、旧型の価格も下がっているような状況です。

今後も引き続き、EV／PHEVの中古車市場の動きをウォッチしていきたいと思います。

●参考ウェブサイト：

-H29年度電気自動車・プラグインハイブリッド車の補助金額（次世代自動車振興センター）

○GoGoEV関連コラム：

-【EV中古車】中古EVの価格調査（2017年4月2日調査）

-【EV中古車】中古EVの価格調査（2017年1月5日調査）

-【EV中古車】中古EVの価格調査（2016年10月2日調査）

-【EV中古車】中古EVの価格調査（2016年6月30日調査）

-【EV中古車】中古EVの価格調査（2016年4月8日調査）

-【EV中古車】中古EVの価格調査（2015年12月27日調査）

-【EV中古車】中古EVの価格調査（2015年6月22日調査）