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2014年4月11日

【EV】リチウムイオンバッテリーの電子の動きを直接観測する分析手法を開発(日産自動車)

先月13日、日産自動車と日産自動車の分析子会社日産アークは、リチウムイオンバッテリーの充放電時の正極材中の電子における動きを直接観測し、定量化する世界初の分析手法を開発したと発表しました。


電気自動車普及の課題の一つに航続距離の短さが挙げられます。これは、バッテリーに充電可能なエネルギーがガソリンに対して小さいことが要因であり、その解決として、バッテリーの高容量化があります。高容量バッテリを開発するためには、電極活物質にできるだけ多くのリチウムを蓄え、多くの電子を発生できる材料の設計が必要であり、そのためには、バッテリー中の電子の動きを把握することが重要となりますが、これまでの分析手法では、直接電子の動きを観察することができませんでした。


それに対し今回、日産自動車などが開発した手法では、X線吸収分光法とスーパーコンピューターを用い、充放電時に流れる電流の起源を定量的に把握することができます。日産自動車によると、今回新たに開発された分析手法により、高性能、長寿命なバッテリ電極材料の設計が可能になるとのことであり、日産アークは、この手法を用いた分析を開始しているとのことです。


電気自動車のバッテリ性能が向上し、長い航続距離&高い耐久性を示すバッテリが早く供給されるようになることを期待します。


●参考ウェブサイト

-日産自動車株式会社・ニュースリリース


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