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2015年11月30日
10月29日(木)から11月8日(日)まで行われた東京モーターショーからおよそ一ヶ月になります。モーターショーで発表された自動車が次々と販売開始になり、また、名古屋や大阪など地方モーターショーも続いていることから、その熱もまだまだ冷めていません。
GoGoEVでは東京モーターショーで展示された電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、また、水素燃料電池自動車(FCV)に関してコラムにて紹介してきました。本日は取材スタッフが目に付いた面白いEV、「着脱可能バッテリーEV」を取り上げたいと思います。
下の写真は、HONDAが参考出品した「MBEVコンセプト」と呼ばれる自動車で、脱着可能なモバイルバッテリーを搭載した二人乗りのマイクロEVです。2つのバッテリーで航続距離は30km程度と、現行のEVに比べて若干短いですが、バッテリーが脱着可能バッテリーであるため、新たなバッテリーを持ち運んでおけば、何度でも新たなバッテリーに交換でき、航続距離を延長できます。バッテリーも写真にあるように非常にコンパクトで、簡単に交換できます。
▲HONDA MBEVコンセプト
▲バッテリースペース
さらに、脱着可能なバッテリーは、車だけでなくバイクや家の電気機器へも電気を供給することができるようになっていて、汎用性が高いと言えます。例えば、太陽光や風力などの再生可能エネルギーで発電した電気をこのバッテリにためて保管しておけば、完全クリーンなエネルギーで車やバイクを使用できるだけでなく、停電時などに家庭への電源が供給も可能になります。
▲交換用バッテリー
十分な電源を確保するには、このバッテリーを一定数以上普及させる必要がありますが、観光地などの限られた地域に普及させればこのバッテリーの利用価値が高くなるところがあるかもしれません。
これまで、充電待ちを解消するために交換可能なバッテリーを用いた自動車は開発されてきました。しかし未だ普及に繋がったサービスは出たとは言えないと思います。一方、このMBEVコンセプトは、バッテリーを誰でも簡単に交換でき、更にそれを車以外のものにも使用できるところが「汎用性が高い」と言えるかも知れません。
バッテリ交換式EVの普及を目指す場合、このような、多目的に使え、また、扱いやすいものはユーザーに受け入れやすいかもですね。コンセプトモデルに留まらず、実証試験などで乗れる日が来ることを期待したいと思います!
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