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2019年2月25日

【EV/PHEV】2018年に売れた世界の電気自動車ランキング

電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド車(PHEV)の2018年の販売データなどが一通り出揃い、昨年一年間の販売状況が見えてきました。EV・PHEVなど、充電が可能な自動車の販売台数は世界全体で200万台を超え、前年比+80万台の増加となりました。


市場全体を引っ張っているのは、これまで通りアメリカと中国のメーカーですが、販売台数ランキングを見ると、日本勢も検討していることがわかります。


本日のコラムでは、世界全体の販売状況を整理したウェブサイト(EV sales およびClean Technica)を参照に、2018年に売れたEV・PHEVランキングを見ていきたいと思います。


▲販売台数上位20車種(出典:Clean Technica)


1位:テスラ モデル3

EV・PHEV世界全体で最も売れた自動車は、テスラのモデル3となり、およそ14万5千台が販売されました。一時期は生産について心配されていましたが、第3四半期より状況が好転、現在、週5千台ペース(年産25万台)で生産が行われているようです。

予約台数も40万台以上と言われており、2019年も継続して販売されることになると思われます。


▲テスラ モデル3(出典:テスラウェブサイト)


2位:北京汽車(BAIC)ECシリーズ

世界販売台数2位は、北京汽車のECシリーズでした。北京汽車は中国最大手の第一汽車の部品工場として設立した自動車メーカーです。

同社のECシリーズには現在、180と200がありますが、それらを合わせたECシリーズが2017年の中国市場で最も売れたEVとなっていました。それに続き、2018年も連続して中国市場No.1の販売台数となった模様です。


▲BAIC ECシリーズ(出典:北京汽車ウェブサイト)


3位:日産リーフ

2019年早々に62kWhシリーズが発表された日産リーフですが、世界販売台数において、2018年は堂々の3位となりました。販売台数は2位の北京汽車ECシリーズにわずかに及ばず、およそ87,000台でした。

今年は新たなシリーズを投入していることもあり、世界販売2位奪取も可能かもしれませんね。期待したいところです。


▲日産リーフ


第4位:テスラ モデルS

EV・PHEVの世界販売台数4位はテスラ・モデルSでした。2017年の世界販売台数では2位(54,715台)でしたが、若干販売台数を落とし、3位となりました。ただ、依然、人気のある車種ということがわかります。


▲テスラ モデルS


第5位:テスラモデルX

世界販売台数5位は、同じくテスラ・モデルXとなりました。販売台数は2017年の販売台数(46,535台)とおよそ横ばいでした。モデルXは価格が高いにも関わらず、モデル3に置き換えられることなく、人気があることがわかります。

これにより、上位5位のうち3車種をテスラが占めることになり、世界的にテスラの人気が高いことがわかります。


▲テスラ モデルX(出典:テスラモーターズウェブサイト)


6位:比亚迪汽車(BYD)秦 PHEV

第6位となったのは中国BYD「王朝シリーズ」のセダンタイプのPHEV、秦(Qin)でした。6位にはじめてPHEVが登場しました。秦シリーズはBYDの中でも古くからあるシリーズですが、昨年は世界販売台数で17位(20,791台)であったことを考えると、2018年はおよそ倍増となりました。

電池での走行距離を伸ばしたモデルが追加されたことの影響かもしれません。


▲BYD 秦(出典:BYDウェブサイト)


7位:安徽江淮汽車(JAC)iEV S/E

フォルクスワーゲンとEV開発で合弁を組む中国のJACが独自で展開するiEV6S/Eが、2018年の世界販売台数7位となりました。iEV6やiEV50、iEV4、iEV7など複数のシリーズを展開しており、ラインナップの豊富さも順位に貢献したかもしれません。


▲JAC iEV6E(出典:JACウェブサイト)


8位:比亚迪汽車(BYD)e5

8位は中国BYDの小型セダンタイプEV e5です。航続距離が480kmの450シリーズまで発売されていますが、電池容量の違いによって、モデルの三ケタの数字が異なるようです。販売台数はおよそ46,000台となりました。


▲BYD e5(出典:BYDウェブサイト)


第9位:トヨタ プリウスPHV

2018年に世界で売れたEV・PHEVの9位に新型プリウスPHVが入りました。販売台数はおよそ45,000台で、国内で12,000台程度が売れていることを考えると、3万台以上は海外で販売されているようです。


(出典:トヨタ自動車ウェブサイト)


第10位:三菱 アウトランダーPHEV

昨年8月にモデルチェンジされた、三菱自動車のアウトランダーPHEVが約42,000台で第10位にノミネートしました。国内で7,000台程度販売されましたが、その5倍程度が輸出されているようです。



第11位以降は、ルノーやBMW、BYD、BAICなどが続きます。

また、これらランキングを見ていて特徴的と感じるのは、上位を占めるのがいずれも、PHEVではなく、EVであることです。日本国内ではどちらかと言うとプリウスPHVやアウトランダーPHEVなどのPHEVの方が市場に受け入れられていますが、世界全体ではEVの方が主流にあるようです。


次回以降のコラムでは、EV・PHEV販売の中心国である、中国、米国の状況などについても見ていきたいと思います。


●参考ウェブサイト:

-Which 5 Electric Vehicles Will Next Cross 100,000 Sales In A Year?(Clean Technica)

-Global Top 20 - December 2018(EV sales)

-【EV・PHEV】2017年に中国市場で売れた電気自動車(2018年5月7日付GoGoEVコラム)

-【EV・PHEV】2017年に日本で売れたEV・PHEVはこれだ!(2018年2月5日付GoGoEVコラム)

-【EV・PHEV】2017年アメリカで売れたEV・PHEVはこれだ!(2018年1月22日付GoGoEVコラム)

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