GoGoEVコラムをいつもお読みくださりありがとうございます。さて、GoGoEVでは一昨年より電気自動車（EV）、プラグインハイブリッド車（PHEV）の普及や啓発を行う大学などのグループと共同プロジェクトを行っています。

本年は日本EVクラブ熊本支部さまよりお声かけ頂き、新たに「エコ電レース・くまもと 九州シリーズ戦」のスポンサーとして微力ながら大会を応援させて頂く事になりました。そこで、折角のご縁ということもありますので、本大会に纏わるコラムを複数回連載でお届けします。

○GoGoEV関連コラム：

-【GoGoEV】エコ電レース・くまもと 九州シリーズ戦（第一回）（2015年9月28日付）

第二回は「エコ電レース・くまもと九州シリーズ戦」の出場チームの出場校に注目し、その活動をご紹介したいと思います。本日取り上げるのは、エコ電レースのみならず、ソーラーカーレースでも全国トップレベルの実力をほこる宮崎工業高校を取り上げます。

宮崎工業高校は宮崎市内に位置する工業高校で、県内に７つある工業高校の中心校となっています。文武両立で資格取得と部活動が盛んという特徴があり、工業系技術クラブも、各競技会で好成績を納めています。

今回、エコ電レース・くまもと九州シリーズに出場するのは自動車部の”team 宮工”で、授業で学んだものづくりの知識や経験を生かし、放課後や休日を利用し、競技用エコ電気自動車の開発を進めています。部員は現在１０名。３年生２名、２年生３名、１年生５名となっています。

▲Team宮工メンバー

▲マシン製作風景

Team宮工のこれまでの実績は素晴らしく、太陽光だけを動力源とするソーラーカーの国際レース「ソーラーカーレース鈴鹿2015」（2015年7月31日～8月1日・三重県鈴鹿市にて開催）において、出場した4時間耐久レースで総合3位、高校生など18歳以下のクラスで2位の成績を修めました。

また、翌日２日に行われた充電式単三電池40本で鈴鹿サーキットを3周するタイムアタックレース「KV-40チャレンジ全国大会」でも好タイムを記録しました。

▲ソーラーカーレース鈴鹿2015の様子

一方、今週末熊本にて参加する「エコ電レース・くまもと九州シリーズ」には2009年より毎年出場しています。

2012年大会はグランメッセ熊本で行われたのですが、その際、バイク用鉛蓄電池を用いた「バッテリー部門」と、充電式単三電池10本×２セットを用いた「単三電池部門」の2つ競技に参加し、初参加ながら単三電池部門にて２位の成績を修めました。バッテリー部門は残念ながら7位でした。

▲EVフェスティバル九州・エコ電レース2012の様子

その後、2013年大会は「単三電池部門」にて2位、「バッテリー部門」では高校生チーム1位となるものの全体では3位にとどまり、再起をかけての昨年度は台風のために中止となってしまいました。そのため、今年は単三電池部門、バッテリー部門のいずれにおいても念願の優勝を目指し、今回は新車を投入するとのことです

▲Team宮工・2015年マシン

ボディ形状は8月に出場した鈴鹿のレースにて好成績を残したマシンであり、ソーラーカーレースの準備と同時並行となりながらも一生懸命完成させた自信のマシンだとのこと、期待が膨らみますね。

Team宮工の皆様、今年の大会での活躍を期待しています！

●参考ウェブサイト：