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2016年12月2日
世界中には様々な電気自動車(EV)があります。日産LEAFや三菱i-miev、BMW i3など、自動車タイプのEVはこれまでの自動車による移動手段の燃料を電気に置き換えるものでした。新たな発展形として、沖縄や横浜、豊田市などではマイクロモビリティと呼ばれる一人乗りもしくは二人乗りのEVの実証試験が行われていました。
一方で、それらとは全く異なるEVが世界中で普及し始めています。それらEVは、まさに一人乗りとして、これまでの常識とは異なる移動手段の提供を目指しています。さらに特徴的なのが、一人乗りEVの開発を担うのがいわゆるスタートアップ企業(ベンチャー企業)です。本日のコラムでは、世界中で注目され始めている「一人乗りEV」について、最新事情をご紹介したいと思います。
○GoGoEV関連コラム
-【EV】手で運べる電気自動車(Boosted Boards)(2014年11月25日付)
-【新型EV】Master Electric Vehicle(2015年7月24日付)
-【EV】カバンに入れて持ち運べるEV(2015年8月14日付)
-【EV】小型モビリティと街づくりの今 ~実証試験「その後」まとめ ~(2016年10月28日付)
まず、一人乗りEVには大きく、以下、5種類のタイプがあります。
(1)跨って乗るタイプのEV
(2)スケボータイプEV(1タイヤ)
(3)スケボータイプEV(4タイヤ)
(4)セグウェイタイプEV
(5)その他
以下、それぞれについて具体的な製品とともにご紹介します。
以下の映像のように、まるでバイクのように跨り、車輪が自動的に動きます。196Whの電池を搭載し、時速22kmで最大20kmの航続が可能です。新しいスポーツやライフスタイルが生まれるかも知れないと感じさせる乗り物です。
跨って乗るタイプのEVは今のところSolowheelのものしかありませんが、今後、他社からも類似製品が出てくるかも知れません。
▲SoloWheel動画
ボードタイプのEVは大きく1タイヤタイプと、スケートボードを電動化しただけのものと大きく2種類あります。そのうち、1タイヤタイプはOnewheel社とHoverboard社の2社のみが生産しています。
Onewheelの特徴は、タイヤが太く、使用環境が比較的荒れた場所でも使えるところと思われます。一方で、Hoverboardはサーフボードやスノーボードのような感覚が味わえそうな製品となっています。
どちらも移動手段としての意味合いにFUN要素が加わり、とても面白そうなモビリティですね。
▲Onewheel
▲Hoverboard
一番参入している企業が多く、種類も豊富なのがスケボーを電動化したEVです。少し調べただけで10社以上がそれぞれ製品を開発、展開しています。本日のコラムでは、それらからYoutube動画が公開されている8つをご紹介します。
いずれも手にリモコンを持ち、それで速度をコントロールしながら走行するのが一般的のようです。既に日本でも幾つか販売されており、安いものでは800ドル(8万円程度)から手に入れることができます。
また、Mellow Driveのように、ご自身のスケボーに後付で電動化するキットなども販売されています。
▲Evolve Skateboards
▲Boosted boards
▲Mellow Boards
▲Yuneec E-GO
▲Acton BLINK
▲ZBoard
▲Inboard M1 Electric Skateboard
▲Stray board
立ち乗り二輪車として世に出てきたセグウェイと同様、直立姿勢で乗るEVも現在複数社が、それぞれ多くのシリーズを販売しています。形がとてもよく似ているのでまるで同じ製品のように見えますが、各製品で少しずつ大きさや航続距離が異なります。値段もとてもお手頃で、安いものでは200ドル(2万円程度)から販売されています。
▲Swagtron Hoverboards(出典:Swagtronウェブサイト)
▲Segway miniPRO
▲HOVERZON S Self Balancing Hoverboard(出典:HOVERZONウェブサイト)
▲Razor Hovertrax
最後に、上記のようなスケボータイプやセグウェイ派生タイプとは根本的に異なるEVをご紹介します。Acton社が作るRocketskatesは、まさにローラースケート/ローラーブレードの電動版です。R5シリーズは航続距離8km、最高時速11km、R10シリーズは最高速度が20km、航続距離は16kmになります。価格もお手頃で、R5が99ドル、R10が299ドルとなっています。
▲Acton Rocketskates R5
以上、本日のコラムでは自動車タイプではないEVの最新状況をご紹介しました。日本ではまだまだ普及していませんが、今後、都市部での移動手段として、また、空港や倉庫、病院、大学など敷地の広いところでの移動手段としてこれらEVが使われるようになるかも知れません。
今後の一人乗りEVの技術発展も楽しみにしたいと思います。
●参考ウェブサイト:
2024年11月18日 【結果報告】環境問題への対策のための実証実験【昼充電へのシフトによる環境貢献】New |
2024年11月5日 環境問題への対策のための実証実験が終了しました【ご協力への感謝と参加特典のご案内】 |
2024年10月17日 パワーエックス 月額プラン「PowerX First」の提供開始を発表!業界最安級の従量課金制でEV充電のファーストクラスを実現 |
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