2013年3月に破綻した米国のプラグインハイブリッド車（PHEV）ベンチャー「フィスカー」が、このたび買収提案を受け入れ、2014年2月に再出発いたしましたので、ご紹介致します。

フィスカーとは、2007年に創業したPHEVの先駆的企業であり、同社の「Karma」は有名です。米国エネルギー省から$529million（529億円：1ドル=100円換算）の融資プログラムに採用され、PHEVの開発を行っていましたが、昨年11月に破たんしていました。

●GoGoEVコラム（2013年5月14日付）

●GoGoEVコラム（2013年5月31日付）

今回、新たに「フィスカー」を買収したのは、中国の大手自動車部品メーカーの万向集団（Wanxiang Group）です。この会社は、フィスカーにリチウム電池を供給していたA123システムズも買収しており、万向集団のもつ多額の資金と自動車部品の業界で培ったチャネルを活用し、新生フィスカーを成功に導いて行くとのことです。

（出典：Fisker Automotive ）

今後は、破綻前にフィスカーがコンセプトカーを発表していた、PHEVの新型車「Atlantic」や「Surf」、「Sunset」の開発を継続し、同社初のPHEV「Karma」もできるだけ早く生産を再開する方針を掲げています。

○「Atlantic」

（出典：Fisker Automotive ）

万向集団という強力な後ろ盾を持ち、PHEVの老舗企業が再生して、今後、自動車業界に新たな旋風を引き起こすことを期待します。

○参考