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2016年4月25日
今月14日ならびに16日に熊本地方を震源として発生した震度7の揺れからおよそ10日になります。まだまだ避難生活を送られている方も多くいらっしゃることと思います。朝晩は冷え込みますので、体調などにはくれぐれもお気を付け下さい。
さて、本日のコラムでは、今回の熊本地震を受けて明らかになった電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)による災害復旧や支援について、現状についてGoGoEV事務局にて把握するところを纏めてみたいと思います。
もともとEVやPHEVは停電時の電源として、また避難所などへの電力供給源としての活用などが考えられてきました。今回の熊本地震でも、4月14日の地震後、益城町役場においてアウトランダーPHEVによって電力供給が行われていた映像がNHKを通じて配信され注目されました。
▲アウトランダーPHEVによる給電の様子(出典:シマフクロウさんのブログ)
奇しくも、日産自動車とホンダは今年2月8日に東京都と千代田区が合同で実施した帰宅困難者対策訓練において、日産リーフ、e-NV200、Fit EVから電力を取り出し、帰宅困難者への暖房や調理器具、また、情報機器への電源供給などを行う訓練を行っています。
▲ホンダが東京都・千代田区合同帰宅困難者対策訓練にて使用したEVからの電力供給装置(出典:ホンダプレスリリース)
東京で行われた訓練では、周辺にいるEV、PHEVユーザーが自発的に電力を供給することなども想定されていました。しかし熊本地震においては、現状ではまだ電源を供給可能な自動車の普及が一定程度にとどまっていることから、期待されていたような行動ははあまり知られるところにはなっていません。
本来、理想的には訓練のように、多くの電力提供可能な自動車が避難場所に集まり、自発的に電力を供給するような事ではないかと思われます。例えば、避難所などへの電力供給については、トヨタ自動車などは燃料電池(FCV)バスなどによる電源供給などを以前より提案しています。
▲トヨタ自動車による避難所への電力供給イメージ(出典:トヨタ自動車ウェブサイト)
しかし、今回の地震で明らかになったことの一つが、道路の寸断などによって避難所まで容易に自動車が到達できない可能性があるということでした。すなわち、地震当日の状況ではほとんど何も出来ない実情がありました。そして、ある程度落ち着いた時には電力会社による電力供給が再開し始めるというタイミングになっていました。
おそらく、地震などの災害が起きた際、その現場に偶然EVやPHEVが存在し、且つ、自動車オーナーがそれら自動車を使って良いとの判断を即座に行わない限り、災害時においてEVやPHEVだからこその復旧活動が出来ない可能性も明らかになってきました。
今後、GoGoEVにおいても今回の地震による教訓についてし、今後のことも踏まえて整理しておきたいと考えております。
●参考ウェブサイト:
-平成27年度 東京都・千代田区合同帰宅困難者対策訓練の実施について(東京都報道発表・平成27年12月25日)
-Hondaが東京都・千代田区合同帰宅困難者対策訓練に参加 〜電気自動車と外部給電器による災害時を想定した電力供給を実演〜(Hondaニュースリリース・2016年2月4日)
-日産自動車、東京都・千代田区合同帰宅困難者対策訓練に参加-電気自動車を活用した災害時の新しい可能性を実演-(日産自動車ニュースリリース・2016年2月4日)
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