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2023年9月19日
新電元工業は9月14日、CHAdeMO規格の商用EVに適した50kW出力の急速充電器を2023年11月より販売開始することを発表しました。5月に発売した「見せない普通充電器」、7月に発売した「2台対応マルチ出力60kW急速充電器」に続き、商用EV基礎充電推奨モデルとして3機種目のラインナップ追加となります。
カーボンニュートラルの実現に向けたグローバルな取り組みのなかで、EVは再生可能エネルギーの活路として期待されています。これまで技術革新や環境性能が注目されてきたEVですが、2023年には商用EVや軽EVも登場し、より身近なモビリティとして定着しつつあります。
EV充電インフラの整備も進展するなか、急速充電器として最も標準的な出力50kWクラスは、導入期を終えてより実用的な運用段階に移行しています。このような市場背景のなか、設置事業者様からは50kW急速充電器の「設置柔軟性」や「保守性」を重要視する声が新電元に多く寄せられました。
本製品は、新電元既存製品の50kW急速充電器「SDQCシリーズ」を13年ぶりに完全リニューアルした後継モデルであり、特に実用性能が重視される商用EVでの利用に適した特長を数多く有しています。
新電元は今後、公共向けモデルのラインナップ拡充にも取り組んでいきたいとしています。
本製品は、大容量バッテリーを搭載したEVトラック・バスのほか、多数台を運用する営業車などの基礎充電器(Base Charger)として推奨しやすい『BC-Pro.モデル』の第三弾です。従来の急速充電器では対応できなかった5時間超の充電が可能になるほか、課金なしのプライベート利用にも対応しています。充電規格は、最新のCHAdeMO2.0.1に対応しています。
インフラ設備としての性能を重視し、保守作業の簡素化や、耐環境性に特化したセパレート構造を新開発。質の高いメンテナンスを全国どこでも提供できます。奥行35cmの薄型デザインで、既存の駐車スペースにも設置しやすくなっています。
従来の急速充電器では255分(4.5時間)で充電停止してしまう課題がありましたが、独自方式によって最大16時間まで延長できました。これにより、200kWh以上の電池を搭載したEVを充電した場合でも、夜間のうちにフル充電させることが十分に可能です。
新電元の急速充電器は全ラインナップにおいて、装置高温で充電出力が低下する「温度抑制」がありませんので、設置環境温度の上限気温まで最大電力を出力できます。
事業所内などで、課金なし運用が可能です。充電開始ボタンを押すだけで手軽に充電することができます。不正利用を防ぐためのパスワード認証も可能です。
※255分以上の連続充電には、下記条件を満たしている必要があります。
・車両がダイナミックコントロールに対応していること。
・車両の最大充電時間が250分以上であること。
・車両の残充電率が95%以下であること。
・充電器が満充電設定であること。
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