日産自動車株式会社（代表執行役社長：内田 誠　以下、日産自動車）と大阪ガス株式会社（代表取締役社長：藤原 正隆　以下、大阪ガス）は9月5日、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、電気自動車（以下、EV）を活用した電力ビジネス分野で協業を開始することを発表しました。

日産自動車はEVのパイオニアであり、環境問題や社会課題、そして変化するお客さまのニーズに対応し、よりクリーンで安全、誰もが共生できる社会の実現を目指しています。大阪ガスは、再生可能エネルギー（以下、再エネ）の開発や電力トレーデイング、エネルギーマネジメントの知見を有しており、2社の協業により一般家庭向け小売電気事業および EV充電電力の再エネ利用を進めていく予定です。

（１）一般家庭向け小売電気事業における協業

日産自動車の連結子会社である日産トレーデイング株式会社（本社：神奈川県横浜市　以下、日産トレーデイング）が、日産自動車の販売会社を通じて一般家庭のお客さまを対象とした「日産でんき」の販売を開始します。販売する電力は、FIT発電所由来のFIT非化石証書＊１を付すことで、実質的に再生可能エネルギー100%（以下、実質再エネ100％）としてお客さまへ提供します。

大阪ガス＊２は、日産トレーデイングに対し電力の卸供給をするとともに、電力需給バランスの確保に向けた需給管理業務を行います。

なお「日産でんき」の販売は2024年12月より日産自動車の一部販売会社＊３において開始し、取り扱い販売会社、および販売エリアを順次拡大する予定です。

「日産でんき」のロゴ

（２）EV充電電力の再エネ利用における協業

日産自動車は、同社のEV利用者向け充電サービス「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3（以下、ZESP3）」の加入者が日産自動車の販売店舗における急速充電を行う際の電力（以下、充電電力）について、2023年9月より実質再エネ100％としてZESP3会員に提供しています。

今後、2024年度中を目標に、Daigasグループ＊４が保有するFIT発電所由来の環境価値＊５を、全国の日産自動車の販売会社約115社（全国約2,000店舗）における、ZESP3の充電電力に適用します。

環境価値の適用イメージ

日産自動車は、「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける」というコーポレートパーパスのもと、革新的な技術を活用してお客さまに新しい価値をお届けしています。カーボンニュートラルの実現に向け、他社に先駆けて量販型EVを市場に投入、さまざまなお客さまに向けてEVのラインアップを揃え、EVの活用による、社会の変革、地域課題の解決も推進しています。「日産でんき」の販売は、こういった取り組みを、お客さまと共に推進していく活動となります。

Daigasグループは、2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、2030年度までに国内外で500万kWの再エネ電源＊６の普及を目指しており、これらの活動を通じて脱炭素社会の実現に貢献します。今後もカーボンニュートラル実現に向けた技術・サービス開発を行い、お客さまとともに地球規模での環境貢献に寄与する取り組みを推進し、暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループを目指します。

両社は今後も、EVを活用した電力ビジネスの展開により、カーボンニュートラル社会の実現に取り組んでいくとしています。

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