昨日のコラムにて、自動運転と電気自動車の親和性について紹介しました。

本日は引き続き、自動運転によりもたらされるメリットについて書きたいと思います。

自動運転と聞き、まず思いつくメリットは、以下の２つかと思います。

　（１）交通事故の削減

　（２） 運転の快適性向上

例えば、高速道路での渋滞に巻き込まれたとき、自動運転はそのストレスを解消してくれますし、ハンドル・アクセルの誤操作を防ぐことにより、事故を未然に防ぐことにもつながります。（１）に特化した"スマートアシスト"について、CM等で目にすることもあります。

しかし、自動運転のメリットはそれだけでないと考えられます。他に、（３）渋滞をなくすことができる、というメリットもあります。そもそも渋滞の発生原因は、合流・坂道・トンネル等で意識的、無意識的に、減速してしまうことにあると言われています。すなわち、減速した車の後続車は衝突を防ぐために先行車よりもさらに減速し、さらにその後続車へと連鎖することで渋滞が発生すると考えられています。下の動画は名古屋大学による渋滞の発生過程を示すものです。

▲渋滞の発生過程（名古屋大学）

もし、すべての車が自動運転をするようになると、車が数珠つなぎのように車間距離を保って走行することから、上記の理由による渋滞発生を抑制できます。さらに、渋滞の解消は、副次的に、（４）国内輸送の効率化、また、（５）環境負荷の軽減をもたらすとも言われ、自動運転技術は広く有益と思われます。

最後に、AUDIによる自動運転のデモ動画をお示しします。

▲自動運転デモンストレーション（AUDI）

将来、自動運転機能が普及し、渋滞が無くなることを期待したいものです。