2013年9月12日から22日まで、フランクフルト見本市会場（The Frankfurt Trade Fair grounds）にて、フランクフルトモーターショーが行われました。

今回のモーターショーでは、欧州自動車メーカーを中心に多くの電気自動車（EV）、プラグインハイブリッド車（PHEV）が展示、発表されました。そのうち、8社より11車種のEV/PHEVについて、2回にわけてご紹介致します。

前回のコラムでは、フォルクスワーゲン、BMW、ダイムラーグループについて紹介致しましたが、本日は、ボルボ、AUDI、ポルシェ、日産について書きたいと思います。

ボルボからは以前よりプラグインハイブリッド車の開発を進めておりましたが、今回、往年の名車P1800のデザインを彷彿とさせるコンセプトクーペを発表しました。

▲ボルボコンセプトクーペ・プラグインハイブリッド（出典：autoblog.jp）

AUDIからは、e-tronテクノロジーを搭載したA3プラグインハイブリッドが発表されました。この車は、2014年秋には英国での発売が予定されておりますが、電池仕様は8.8kWhとなり、電池のみで約50kmの走行が可能との事です。

▲AUDI A3 e-tron（出典：autocar.co.uk）

ポルシェからは、独ニュルブルクリンクで市販車としての最速タイムを出した918 spyderが展示されました。電池のみのゼロエミッション走行が25km以上可能なプラグインハイブリッドであり、価格は845,000ドルとの事です。なお、この秋より発売が開始されるとのことです。

▲ポルシェ 918スパイダー・プラグインハイブリッド（出典：autoblog.jp）

最後に、日産のe-NV200を紹介します。こちらは、バルセロナ市と日産がタクシーとして共同で導入するNV200の電気自動車版です。米ニューヨーク市では、タクシーとしてNV200を導入し、今後電気自動車化するとの報道が行われておりますが、電気自動車をタクシーとして導入するのはバルセロナ市が初めてとのことです。

▲日産e-NV200（出典：autoblog.jp）

一部の報道では、フランクフルトモーターショーは「電気自動車（含：プラグイン自動車）が会場を支配した」とまで言われております。そして、電気自動車分野での世界の注目が集まる東京モーターショーまで、あと2ヶ月になりました。日本メーカーがどのような電気自動車やプラグイン自動車を発表するのか、とても楽しみです。

東京モーターショーの様子はこちらのコラムでもお知らせ致しますので、どうぞご期待下さい。

参考ウェブサイト：

http://jp.autoblog.com/2013/09/11/volvo-concept-coupe-frankfurt-2013/

http://jp.autoblog.com/2013/09/11/porsche-918-spyder-frankfurt-2013/

http://www.autoweek.com/article/20130910/CARNEWS/130919984

http://jp.autoblog.com/2013/09/19/2013-e-nv200-nissan-Frankfurt/

http://www.newsroom.nissan-europe.com/EU/en-gb/media/media.aspx?mediaid=98765