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2013年11月26日
2013年11月22日より12月1日の期間で行われております東京モーターショーにおいて、GoGoEV・gogo.gsメンバーによる共同取材を行いました。
そこでGoGoEVコラムにおいて、
・電気自動車(EV / BEV)
・プラグインハイブリッド車(PHEV / PHV)
・水素燃料電池自動車(FCEV / FCV)
などの電動自動車と、
・LPG自動車
・CNG自動車
など、石油代替燃料自動車について、東京モーターショーでの展示内容をご紹介致します。
本日は、トヨタ自動車が提案した「トヨタFCVコンセプト」についてご紹介致します。トヨタは2015年に燃料電池自動車(FCV)を一般発売すると宣言しています。それに先立ち、今回のモーターショーでは、トヨタがコンセプトカーを提案しました。今回発表されたFCVは、周囲の目を惹く真っ青の車体に、”ほっぺた”のようなフロントグリルが特徴です。
仕様を見て驚くのは、車両システム効率です。これまでトヨタはFCVの効率を60%前後と発表して来ました。それが、今回、LA#4モード(ロサンゼルス中心部を朝の通勤時間帯に実走行したパターン)において、65%と示されました。プリウスやアクアなどのハイブリッド車の効率およそ35〜45%(10・15モード)、一般のガソリン車の効率15〜25%(10・15モード)と比較すると、その高さが際立っています。
さらに、燃料電池の出力密度3.0kW/L、水素の貯蔵性能5.7wt%はいずれも、これまで最も製品に近かった、2008年製ホンダCLARITYの性能「燃料電池出力密度およそ2kW/L、水素貯蔵性能およそ4.8wt%」を上回っています。
これは、(1)燃料電池発電セルの枚数を少なくして小型化する代わりに、昇圧コンバーターを用いたこと、(2)水素充填圧力が70MPaとなったことが技術的な寄与として考えられると思われます。
水素はガソリンと同じように、水素スタンドにて充填します。車側の充填口は車両進行方向左後ろ部分に取り付けられています。
ところで、今回トヨタによって提示されたFCVには、周辺にペンギンが配置されていました。トヨタ関係者に尋ねると、これは「アデレーペンギン」という、南極にしか生息しないペンギンで、FCVの”水しか出さない”という点、”環境に良い”ということをイメージしてキャラクターとして採用したそうです。
愛らしいですね。
FCVコンセプトでは、車体内部構造についても公開されました。運転席下に燃料電池と昇圧コンバータ、後部座席下に大型の水素タンク、トランク部に二次電池と小型の水素タンクが配置されています。車内スペースの確保と燃料の確保の両立を狙った設計とのことでした。
さらに、災害時などの電力が必要な際、FCVを現地まで運転し、そこで電力を取り出せる機器も展示されていました。(写真手前、丸い機器)
最大、9.8kWの電力を取り出す事が出来るとのことです。
水素燃料電池自動車(FCV)の普及には、水素スタンドの設置等、様々な課題があると思います。しかし、このように大手自動車会社の開発が進み、またこれまで夢の自動車と言われたFCVの商品化が見えて来たことは、今回のモーターショーの大きな特徴かと思います。
再来年の発売まで時間は限られていますが、関係者の皆様の努力に敬意を表します。今後の開発に期待しております。
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