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2013年12月8日
「LEAF to Home」を聞いたことがある方は多いとは思いますが、車の電力をオフィスビルやマンションの電力供給に使用する実証実験を、日産自動車が神奈川県厚木にある同社「進技術開発センター」で始めました。
従業員が通勤に使うリーフ6台を、「LEAF to Home」をビル向け「LEAF to Buildings」に改良した装置につなぎ、電気料金の安い時間帯(午前中、夕方など)は車体に充電、需要が多くなり料金が高くなる時間帯(13時~16時)はビルへ電器を供給します。これにより、通勤利用を妨げることなく電力消費のカットと電気料金の削減を実現することができるというものです。
「LEAF to Home」では一か月で約4000円の電気料金の削減になるようですが、(出典:日産自動車)この実証実験ではビルの消費電力を最大25.6kW削減することに成功したとのことです。これは電気代に換算すると年間約50万円のコスト減に相当するとのことです。
▲Vehicle to Buildings 実証試験の様子(出典:日産自動車プレスリリース)
夏場や冬場を中心に電力需給が逼迫している状況を考えると、このシステムが普及すると、電力供給システムにも影響を与えるかもしれませんね。ただ、昼間の時間帯に数多くの電気自動車が駐車している必要があるという点で、今後、電気自動車の所有者が大幅に増えると共に、LEAFの自動車にも使用できる共通の規格が必要かと思います。
今回の実証試験は、電気自動車が、「移動手段」から、「社会インフラ」として活用できることを示す事例であり、電気自動車の持つ大きな可能性を示してくれました。電気自動車を含めた電力融通システムはぜひ将来的に普及してほしいものです。
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