米国の電気自動車（EV）ベンチャー、テスラモーターズは、同社のセダンタイプEV「モデルS」を日本市場に今年春より納車を開始する予定ですが、中国市場への導入も進められています。既に中国市場向け価格は発表されており、73万4000元（約1250万円）からとなっています。

中国市場は、米国と同じく左ハンドルのため、もしかすると日本より一足早く「モデルS」が市場にお目見えするかも知れません。なお、中国市場では85kWhのバッテリーを積んだ500km以上の航続距離を持つモデルのみが投入される予定であり、狙いは中国の高級車市場と言ったところになるかも知れません。

中国では自動車を保有するためには、抽選でナンバープレートを得るか、競売でナンバープレートを購入する必要があります。一部の報道でナンバープレート1枚100万円以上とも言われる一方、北京市などでは電気自動車は自ナンバープレートを得ることが出来るため、テスラ「モデルS」のような電気自動車は富裕層には人気が出ることが想定されます。

同じく電気自動車優遇策を取るノルウェーでは、昨年9月の全自動車販売台数で「モデルS」が一位になりましたが、同じような現象がもしかすると中国の都市部では起こるかもしれませんね。

●参考ウェブサイト

-北京市　純電気自動車購入ならナンバー抽選不要へ（人民網日本語版）

-ナンバープレートが100万円以上！？中国自動車事情とは（Excite）

-テスラＣＥＯ：モデルＳの中国販売、来年にも米国に並ぶ公算（Bloomberg）