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2014年2月27日

【EV】インホイールモーターEV開発を再開、岡山県と共同研究へ(三菱自動車)

今月14日、三菱自動車は、岡山県と次世代の電気自動車(EV)の開発に関する共同研究を行うことで合意したと発表しました。共同研究のテーマは、インホイールモーターをはじめとする次世代EV技術の研究開発ならびに実証実験車(試作EV)の製作および評価試験となっています。


インホイールモーターとは車輪近傍にモーターを搭載することで、クルマを従来以上に思い通りに走らせる技術です。また、レイアウトの自由度が向上するため、これまでにないような様々なクルマが実現できます。


●参考:インホイールモーター(日産ウェブサイト)

http://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/in_wheel_motor.html

三菱自動車では過去にインホイールモーターを搭載するEVの開発を始めており、Mitsubishi In-wheel motor Electric Vehicleの略でMIEVと呼んでいました。後輪2輪にインホイールモーターを搭載した「コルトEV」や4輪にインホイールモーターを搭載した「ランサーエボリューションMIEV」を開発しています。しかし、実際にi-MIEVやMinicab MIEVには、インホイールモーターは搭載されませんでした。


▲コルトEV(左)とランサーエボリューションMIEV(右)(出典:三菱自動車ウェブサイト)


i-MIEVなどのEVには、量産化を早めるため、モーター本体の他に、サスペンションなど車体側の技術開発を伴うインホイールモーターEVの開発を一時棚上げし、車体側にモーターを1個搭載する形式が採用されました。そのため、i-MiEVのMiEVは、Mitsubishi innovative Electric Vehicleの略に変更されたそうです。


将来、インホイールモーターEVが開発されると、車体に今以上のスペースが生まれます。これにより、車載用のバッテリーを大容量にでき、電気自動車の課題である航続距離の問題も解消に向かうのではないでしょうか。


さらに、燃料電池と電気とのハイブリッド車であるプラグイン燃料電池自動車を開発する際も、スペース確保は燃料電池や水素タンクを搭載する上で重要になります。このように、インホイールモーターEVの研究は革新的な車を開発するうえで重要であると考えられ、今後の発展が注目されます。


●参考ウェブサイト

三菱自動車工業プレスリリース(2014年2月14日)
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