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2014年3月24日
2015年の水素燃料電池自動車(FCV)発売開始に向け、エネルギー事業を行う各社が水素供給体制を整備しています。それら事業者の1つである大阪ガス株式会社(以下大阪ガス)においても水素ステーションの開発を行っています。
そこで本日は、大阪ガスのコンパクトタイプ水素発生装置「HYSERVE」についてご紹介します。
「HYSERVEシリーズ」は都市ガスを原料として、オンサイトでより安価かつ省スペースで、簡単に高純度水素を発生させることができる装置です。これまで、商用レベルの1/10〜1/3規模の開発を行っていましたが、FCVの普及開始に備え、「コンパクト」かつ「大容量」を実現した、商用モデル「HYSERVE-300」が開発されました。
○「HYSERVE-300」
(出典:大阪ガス・ホームページ)
○「HYSERVEシリーズ」仕様
(出典:大阪ガス・ホームページ)
ところで、この商用モデルの一つの目安である「300Nm3/h」の水素製造能力とは一体どのくらいなのでしょうか。仮に、この水素ステーションを24時間、365日、80%稼働率で運転させると、およそ210万Nm3の水素を製造することが可能です。FCV一台あたりの年間水素消費量は、およそ1000Nm3と言われていますので、この「HYSERVE-300」1台で、2100台のFCVに、1年間水素を供給することができます。
「HYSERVE-300」は、従来型と比較し、設置面積を約42%、設備コストを約50%削減すると同時に、原料から水素を生み出す改質効率も世界トップレベルとなっています。大阪ガスは、今後も水素発生装置の更なる低コスト化、コンパクト化、高効率化を目指した商品開発を継続することを表明しており、今後、水素ステーションは大きく進化するかも知れませんね。
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