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2014年4月15日
オムロン株式会社は、フィルム表面上の金属異物と非金属異物を判別する技術を実用化し、2014年3月17日から高機能フィルム検査装置である スーパーNASP-λ(ラムダ)シリーズに搭載すると発表しました。
▲オムロン社製・シート表面検査装置(出典:オムロンウェブサイト)
リチウムイオン電池は、負極と正極との間に発生する電圧によって電流が発生する仕組みですが、その負極・正極間を絶縁するのがセパレータと呼ばれる構造体です。例えば、このセパレータのフィルム表面上に微小金属異物(導電性異物)があると、電極のショートを引き起こします。そのため、セパレータ検査が重要となっていました。
▲一般的なリチウムイオン電池の構造(出典:日立ウェブサイト)
従来、フィルム検査装置では、微小な異物は検出できるものの金属異物と非金属異物を判別することができず、電池を組み上げた後の検査で、不具合が発生するなど、生産効率の低下につながる場合がありました。
それに対し、今回新たに投入された検査装置では、オムロンが独自開発した「Multi Wave Sensing(マルチウェーブセンシング):多波長検査技術」を搭載し、従来の検査方式では判別できなかった欠陥や、フィルム上の微小金属異物を検査することが可能となりました。
フィルム表面に様々な波長の光を照射、カメラでその波長毎の反応の違いを見る点が技術のポイントだとのことで、この検査機能により、セパレータの生産効率向上・品質改善につながると考えられます。
電気自動車用に用いられるリチウムイオン二次電池は、航続距離の問題から、今後さらなる高出力・高容量・軽量化・低コスト化が期待されています。今回発表された検査装置のように、様々な日本のものづくり技術が、今後リチウムイオン電池の高性能化に貢献することを、大いに期待したいと思います。
●参考ウェブサイト
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