自動車各社が実証実験を開始している非接触充電技術ですが、今回新たに、TDK株式会社が、米国WiTricity Corporation（所在地：米国マサチューセッツ州、以下、ワイトリシティ社）と磁界共鳴方式による非接触充電技術のライセンス契約を結んだと発表しました。

同社の非接触電力伝送システムは、受電側と送電側の機器が離れていても高い効率で送電が可能であり、将来、主流となる技術の一つと考えられています。

●GoGoEVコラム（2014年3月25日付）

TDKはこれまで、磁性材料や回路に関する技術を得意としてきており、空港やレストランなどで目にされた方もいらっしゃると思いますが、スマートフォン向けの非接触充電ユニットの開発などに関与して来ました。

新たに取り組んでいる自動車分野では、昨年、世界最小クラスの受送電コイルユニットの試作を行い、自動車の充電が可能であることを実証しています。

現在、様々な会社が非接触充電システムの開発に力を入れているようですが、会社によっては駐車の際の自動運転と組み合わせることで、送電側と受電側の位置調整まで含めた研究が行われています。今後の実用化において、規格が異なるために充電出来ないなどの問題が起こらないよう、CHAdeMO規格などと同様、そろそろ規格検討に入る時期に来ているかも知れませんね。

●参考ウェブサイト

-TDK株式会社プレスリリース